3年くらい前、名古屋から三重にドライブに行った帰り、
三重の田舎の方で道に迷ってしまい、地図を広げて
地形が似てるからだいたいこの辺だと思い、地図では
山を越えたら名古屋方面に出る予定で夜中の1時頃に
山の方へ運転してました。
徐々に民家がなくなって対向車もまったく来なくなり不安になり
ながら山に入り20分くらい走ってたんだけど、対向車もなく
街灯も少なくなり、変だと街灯のある思い道幅が広くなった
とこに車を停めて休憩することにしました。
タバコを吸おうと思い、ルームライトをつけてタバコを探してたら
助手席側の茂みの方から何人かの話声が聞こえてきたもんで、
「あれ?こんなとこに家あるのかな?」とラジオを切って、
茂みの方を覗き込んでも暗くて何も見えずに聞き間違えだろうと
思い、またタバコを探し始めだしました。
ラジオを切ったまま、タバコを探していると確実に人の
クスクスという笑い声が聞こえてきて
「なんでこんなとこに来てんだ、アハハハ」と10mくらい
離れたとこから聞こえるように聞こえて来て、速攻ギアを
Dに入れて山に入っていきました。
そこの街灯を抜けると街灯はほとんどなくなり、曲がりくねった
道を10分ほど走らせると、左カーブの反対車線側に
待避スペースがあり白い車が一台停まってるのが見えました。
その車は僕の方向にテールを向けて待避スペースから
山に入る登山道に突っ込むように
(下り坂らしくフロントが45度くらい下に傾いて)停まってました。
変な停め方してるなぁと思いながら車の横の方
(ライトから外れてました)に目をやると人がダランと
浮いてるのが見えて、通りすぎた後ゾッとしました。
そこからさらに10分ほど走らせるとブロック塀が左右2つあり
真ん中にギリギリ通れるようなスペースがあり、
通行止めだと思い(冬季閉鎖を知りませんでした)びくびく
しながら車を下りて確かめたあと膀胱がパンパンになってたので
小便をし、そこでUターンし元来た道を脇目もふらず
戻ったので、浮いてた人も車も目には入って来なかったです。
ローソンの灯りが見えたところでホッとして車を停め冷静に
今見たのはなんだったのか考えました。
もしかしたら誰かが首を吊ってたのかもしれないと思い警察に
連絡しようか迷いましたが、もう疲れきって連絡せずに
帰ることにしました。
結局帰りは携帯のナビを契約してナビで帰りました。
それから半年ほどして昼間になんとかその道を見つけ
行ってみました。最初声を聞いた場所から少し離れた所に
56体のお地蔵様があり、生い茂った草のなかに小川が
流れてるような場所でした。
ブロック塀がある場所まで前を走る車をつけていきましたが、
登山者がたまに歩いてるくらいで特に何もなかったです。
ブロック塀は皆通り抜けてました。終わり