子どもが3歳くらいの頃
今日はなかなか寝ないなあって夜があって、
居間で「ほらあ、早く寝ようよー絵本選んでよー」とか言ってて、
子どもがへらへらして「やーだーもーん♪ケラケラ」って悪ノリで
手足プラプラして変なダンスしてて「困ったなー…」って
半ば諦め気味でぼーっと眺めてたら、突然ダンスを止めた。
石になったようにビタァッ!!って止まったから え?って顔見たら
あらぬ方向を見てた。私の斜め後ろ上あたり。
「どした?」って言ってから3秒くらい経ってみるみる顔が崩れた。
私の顔は全然見てない。
ウアアアアアア!!って号泣しながら寝室の布団に突っ込んでった。
????となりながらも追いかけて、声掛けしても何も答えない。
布団を鼻の上までかぶって頭は動かさずに眼だけで部屋中ぐるぐる見てる。
このあたりでやっと私も怖くなってきて、大きな声で名を何度も
呼んでみるも私を一度も見ない。
焦って「○君!明日トミカ買ったげようか!?」
って言ってみた(この頃の鉄板。号泣してても絶対笑顔になる)。
ダメだった。ぐるぐるが止まらない。
台所の塩ひっつかんできて、寝室にばっしゃばっしゃ撒き散らして
手をパンパン!って叩いて
「出てけよ!!」って叫んだ。適当だったけど必死だった。
ふと見たら子どもと初めて目が合った。
「怖いの見たの?」にコクン…
「もう大丈夫!ママ強いから!寝てていいよ、ママがずっと
側に居るからね!」
心臓バクバクで震えてたけどそう言うしかないよね。
その夜、電気はつけたまま寝かしつけ。飲み会だった
旦那には即帰ってもらった。
みんなに話すと「子どもが小さいとそんなのよくあるあるw
想像力豊かなのよねー」って
笑われちゃうけど、今思い出してもあれは絶対出たよなあって
思うと同時に、
寝ない子に困ってた私を助けてくれたのかなーとも思う。
あの時の、塩ふったりしてごめんなさい。