文才もないし俺以外怖くないだろうし一個目はオカルトかどうかも微妙だよ・・・
一回目は10歳くらいのころに夢の中で幽霊を見た話。
実話だが・・・
文才もないし俺以外怖くないだろうし一個目はオカルトかどうかも微妙だよ・・・
一回目は10歳くらいのころに夢の中で幽霊を見た話。
夢で地元の駅に向かっていると、駅ビルに警官が沢山いて忙しそうにしている。
何があったか?と尋ねると、警官が『地下駐車場で幽霊が出て騒ぎになっている』と教えてくれた。
普段は車しか入れないはずの暗い地下駐車場の入り口に入っていくと、地下駐車場でも多くの警官がパトロールをしていた。
駐車場は広く薄暗いものの警官がそこら中にいたため、怖くは無い。
自分は探す気も目的もないのに地下駐車場をうろついていると、柱の影に全身が白く覇気の無い感じの女性がいるのを見つけた。
全身が白くボーっとしていたし、挙動もずっと下を見ていて、歩いたかと思えばすぐに戻るみたいな意味の無い動きばかりしていたので即幽霊だと解った。
俺の視線のせいか、俺の近くの警官も幽霊に気づき始め、段々と警官たちが駆けつけて来て幽霊を取り囲むと、その幽霊は真直ぐと歩き始めどこかへ行こうとした。
動くな!と警官に警告されてもノタノタと車と車の間を歩いていく幽霊だったが、警官が数発発砲。
意外にもすぐに幽霊は倒れ込んでしまい、警官たちがその幽霊に駆け寄っていった。
自分もどうなったのか見てみたかったので近寄った。
着ている物は真っ白な着物だったがさっきのボンヤリとした白さは消え失せ、鮮明な色の赤い血が腹部と口から流れていて、死んだんだなぁと何となくだが解った。
が、突然幽霊の目を開き俺の方だけを見て、
『寝ている間に殺してやる。』
とハッキリとした声で言った。
そのハッキリした声を聴いた瞬間、コレは夢なんだ!と思うと同時にまずい!と思い、飛び起きてしまった。
季節は秋だったが起きた時は汗で全身びっしょりで、深夜四時で起きたばかりなのに全く眠気が無いほど興奮状態だった。
暫くは寝れなかったが寝ない訳にはいかないので翌日は結局寝てしまったが、何とも無かった。
15年間経った今でも殺されては無いい。
でも色々な夢は全て忘れてしまったが、その夢だけは今でも鮮明に覚えている・・・。