そういえば思い出した震災関連で1つ
友達の当時の彼女が乗ったタクシーの運ちゃんから聞かされた話
深夜に走っていたら某病院の前で手を挙げている、鞄を持った男がいた。
停まって乗せると「Yまでお願いします」とのこと。
Yって、津波で壊滅的な被害受けててまだ全然復旧してないのに、こんな時間に?とは思ったらしいが、乗せていくことに。
某病院からはYまでは市をまたぐ距離。
道中話しかけるも返答はなく、男はおかしな表情で無言のまま。
とうとうYまで着いた、しかしあたりは全く何もない状態。
車を走らせていると、当時としてはとても早いタイミングで再開してた一件のコンビニに通りかかった。
すると男が突然、
「そこのコンビニ入ってください」
と行った。少し驚いたが車をコンビニの駐車場へ。
すると男は
「すぐ戻ります」
と言い、鞄を置いてコンビニのトイレへ入って行った。
その後、しばらく待ってもでてこない男に痺れを切らしコンビニに入り、店員に
「さっきトイレに行ったお客さんなんですけど~」
と言ったら、
「今店内にお客さんいませんよ」
一緒にトイレを確認してもらっても、誰もいなかった。
しかし車中には鞄が残されていたので、警察へ届けることに。
事情を話すとだいぶ訝しまれたが必要事項を記入し帰途に着いた。
数日後会社に警察から連絡が入り、
「犠牲になった方の身元がわかる物を届けていただき、ありがとうございました。」
と言われたそうな。
それを横で聞いていた同僚から
「それいつの話だ?」と聞かれ、つい一昨日の出来事だと答えると同僚は一言、
「お前、それ3月11日だぞ」と。