夏の初めくらいの時期だったかな?
舞台学科の友人と夕飯に行く約束をしていたんだが、友人がまだ授業があるとかで
俺は一人自分の学科棟で暇をつぶしてたんだ。
六時過ぎたころ、校内放送が流れた。
「本日六時半より、C棟二階・stadio-cにて舞台学科によります演劇が行われます。
入場無料です。」
結構雑音混じりの放送だったのでちゃんと聞き取れなかったが、おおよそそういった内容だった。
今日も何かやるんだな程度にしか思わなかった。
演劇ならたぶん二時間かからないくらいだろう、ちょうど暇つぶしになる。
長いようなら途中で抜ければいい。そう思って見に行くことにした。
大体演劇っていったら入口に受け付けがあって、芳名帳とパンフレット、他の演劇の
チラシなんかが置いてあるものだ。
しかし、俺がスタジオまで行ったときには受け付けはあるものの、受付係がおらず、
芳名帳があるだけだった。
もう始まってしまったのか?と思ってとりあえず芳名帳に名前だけ記入した。
ばらけて座っているだけだった。
とりあえず通路側・後ろ寄りの席に座って見始めたはいいものの、何とも言えない
つまらない内容だった。
サイレント映画みたいな無音の劇で、延々と戦時中の一家の一日を演じているだけ。
あ、もんぺを履いていたし日本国旗の小さい旗があったから戦時中だと思ったんだけど、
もしかしたら違ったかもしれない。
携帯が震えて目が覚めた。
授業がもう終わったとのことなので、演劇は終わりそうにないが途中退場して待ち合わせ
場所に向かうことにした。劇は一家の飯のシーンだった。
友人と合流し、早速さっきの演劇の事を話題に出したのだが、友人曰く今は演劇を
やってるはずがない、そもそも放送なんて流れてなかったと言われて驚いた。
「明日は俺の学科のやつがあのスタジオでパフォーマンスするから、今は事前準備で
扉閉まってるはずやで」
「じゃあ俺リハとかにもぐりこんでしまったんかな…?」
「さあなあ」
俺は翌日のパフォーマンスとやらを見に行ったが、ダンスパフォーマンスのみで
演劇ですらなかった。
あの放送を聞いたという人もついぞ見つからないままだ。
俺はいったい誰の劇を見に行っていたのか、いまだにわからない。
割とよく心霊現象が起きる大学なんで、これもその一種なのかもしれん。
怖いというか不思議だなーと思ってたが、人に話すたびに怖い怖い言われるので
カキコしてみた。
★当サイトの最新情報&過去記事がいつでも知ることが出来る、「2ちゃんねるこわーい話まとめ」のアンドロイド版アプリが遂に完成しました!↓↓
【都市伝説】腕章の少年
【不気味な話】体育座りの人
【奇妙な話】あの時ボタンを押していたら・・・
【オカルト体験談】仲良くなってはいけない「キャッシャ」
【ゾッとする話】レンタルビデオ
【怖い話】航空自衛隊の隊舎に住んでいた時の話
【恐怖体験談】変死した友人
【恐怖体験談】変死した友人
【2chの怖い話】「時が止まる場所」←おすすめ記事
【閲覧注意】いじめられっ子の復讐 -サンドイッチをカツアゲしたら・・・
【ゾッとする話】妹の友達
【怖い話】「見える人」が部下だった時の話
【後味の悪い話】電話受信のバイトをしてたんだが・・・
【ゾッとする話】消えた「トンじい」
【怖い話】洒落にならなかった「リスカ事件」
【ゾッとする話】窓から覗く男
【ゾッとする話】ハサミを持った女が・・・
【オカルト】ホントにやばい幽霊は・・・
【恐怖体験談】心霊スポットに行った友人が帰ってきたんだけど・・・