当時はまだ小僧でさ粋がって走り屋やってた。
もう8年位前の話。
当時はまだ小僧でさ粋がって走り屋やってた。
梅雨明けた位の季節に例に漏れず峠走ってはガソリンと爆音垂れ流してた。
場所は奥多摩湖なんだけどその日はいつもより静かで退屈だったんだけど、たまにはそのまま山梨まで行って中央道で帰ろうと思い付いたんだ。
ぶっちゃけ峠とかそう言う所走ってるとオバケとかそんなんあんまり考えてないしまぁ見たことも無いから普段通り山道を攻めてた。
そんで30分位走った頃さ、ヘアピン曲がった所でタヌキを轢いた。
轢いた事ある人なら知ってると思うけどあいつら結構固くてさ、猫とか比べ物にならんくらい衝撃あるしバンパーとか砕けちゃうんだけど、やっぱその時も衝撃と共に車止まっちゃって。
あぁやべぇなぁ~とか思いつつ外出たらバンパー砕けてインタークーラーって部品に穴あいてまともに走らない。
動くには動くがエンジンやっつけてもしょうがないからレッカー呼ぶために朝まで仮眠することにしたんだ。
たしか2時頃。
やっぱ山の中は不気味だな…とか思いながらシート倒して横になって数分後には落ちたw
そんときに夢を見た、すごいエロい夢。
外に畳引いたようなとこで浴衣?の女とセクロスしててさ、なんかもうされるがままでたぶんプロの女だった。
で、目覚ましの音で目が覚めた。
前日に新潟で仕事で早起きだったんだけど目覚まし4時にセットしててホント良いところで目が覚めた。
まだ暗いな…と思いながらタバコに火を着けて窓開けようと視線をウィンドウスイッチに移した瞬間に凍りついた。
視界の右端に誰か立ってる。
ドアの脇に和装の人が立ってる。
もう完全に動けないしソレは絶対に生きてる人では無いのはなんとなく分かる。
心臓バクバクでサイドミラーを凝視してた。
(直接見るのは怖かった)
早くどっか行ってくれ…と思いつつサイドミラーから目を離せないでいるといきなり屈んでサイドミラーを見てきた。
オバケってさそんな素早い動きする物じゃないと思ってたから思わずヒッ!って情けない声出しつつバッチリ目が合った。
暗くても分かる位顔が灰色、唇真っ青、なのに白目が真っ赤。
完全に脅かしに来てる顔だった。
気が遠くなりそのまま気絶、恥ずかしながら小便も漏らしてた。
意識が回復したのは朝の8時、なんか鮎だかニジマスだかの養殖してるおっさんに声かけられての起床だった。
おっさんと話してたらこんなとこで仮眠してアホじゃないかと言われた。
訳知りな感じだったけど聞くのが怖くて詳しくは聞かなかった。
もうパンツが小便と夢精で大変な事にもなっててそれどこじゃなかったしね。
まぁ今になって思うとあの辺り金山かなんかで色々あったって噂だしその関係かなと思ってる。
なんか文章にしたらあんまり怖くなくてワロタw