メンバーはA男,B男,C女そして俺だった。
場所は伊豆の某所。
心霊スポット表に上がってるかどうか分からないけども、
地域から避けられてる旧トンネル。
首吊った女が見えた、とか
血まみれの女が、とか
女に関連する霊の目撃が多かった。
トンネルを抜けると断崖絶壁で海が広がっている。
その先にも旧トンネル。
俺達は綿密に予定を立てて、そこでどんな馬鹿をするか
とても盛り上がっていた。
そして2月になってついに決行した。
真夜中だったからか
みんな意気揚々だった。
トンネルへ向かう道に到着すると、
「立ち入り禁止」と看板があり、さらにチェーンが張られていた。
俺らはチェーンをまたいで進んでいった。
向かう道は普通の道路。
左側は山、獣道とかがめちゃくちゃ多かった。
右側はガードレールがあってその先は森。
崖のようになっていて、下までけっこうあった。
トンネルの入り口には壊れたガードレール。
そこに侵入禁止の標識が張り付いていた。
その奥は真っ暗。トンネルの先が見えなかった。
皆こわーい。とか棒読みで言ってた。
Bに関しては行くのは俺だ俺だ俺だ(ryとか言ってた。
皆信じていなかった。
少し騒いだ後、A(ビビリ)がよし、行くか。とか言って進み始めた。
俺らは少しついて行って途中でAだけ行かせようぜ。とか
テンションが異常に高かった。
ガードレール乗り越えてトンネルに入った瞬間、
すごい寒気に襲われた。
一瞬で静まり返ってとてつもなくやばかった。
鳥肌立ちまくり。Aなんかは完全に歩が止まってた。
ゆっくり進むと月明かりが入ってこなくなって、
完全に真っ暗になった。
そこでようやく懐中電灯を取り出す俺たち。
だけどスイッチを入れてもなぜかつかない。
気分盛り上げようと、なんでつかね~の()とか言ってみた。
トンネルの反響がありえないほど大きかった。
出口がほんのりと明るかった。
ほっとして気を緩めた瞬間
「だれ?」
って声がした。
いやもう耳元とかじゃなくて、耳に頬当てて直接音が響く感じ。
皆聞こえたらしく、悲鳴を上げた。
流石にヤバイってなって
後ろを見ないようにしながら後ずさりし始めたんだけど。
なんかおかしい。
全然戻ってる感覚が無かった。
急にBがうわああ!
とか叫んだから、どうした!とか言ったら。
足・・・足・・・とか言った。
皆足元を見てしまった。
後ろからがっちりと足をつかむ手が見えた。
腕のほうには人の影みたいなのが見える。
Bが発狂して走り始めた。
皆Bにつられて走った。
そしたらトンネルの出口を出ちゃったんだ。
振り向いたらなんにもいなかった。
トンネルは相変わらず真っ暗だった。
ドタドタドタドタ!
って足音が聞こえて、
とにかく逃げた。
右側は断崖絶壁。
道路からは雑草が手のようにまとわりつく。
でも必死で走った。
少し走ると後ろからの音は止んで俺たちも息を整えた。
とりあえずこれからどうするか。
皆で考えた。喧嘩にもなりそうだったけど
あのトンネルを戻ることは考えられず進むことになった。
次のトンネルは海側が開けていて、真っ暗ではない。
足元もしっかり見えるし少しほっとした。
トンネルを歩くがなんにも無かった。
それでも皆回りに気を配りながら進んでいた。
トンネルは出口がすぐそこに見える。
たかだか数十メートルくらいだった。
そしたら突然
ガンガンガンガン!!!!!!
ってドラム缶を殴ってるような音が鳴り響いた。
さっきのトンネルの反響の非じゃないくらいに。
皆一斉に走り出す。
後ろから音に混じって笑い声がこだまして聞こえてくる。
まだ鳴り響いている。
とにかく走った。
もう必死に。
そうしたらトンネルの近くに出た。
今使われてるちゃんと車の走るトンネル。
皆とにかく走ってそのトンネルを抜けて助かった。
ってのがこの間の話。
問題なのは今。
A,B,Cが事故や病気で死んだ。
嘘抜きに。
だから、今回の話は洒落怖と同時に遺言になるかも知れない。
駄文長文失礼しました。
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