宿題を家でやるのが嫌な俺はよくそいつを待ちながら教室で宿題を終わらせてる事が多かった。
その日もそいつを待つ為に教室で一人で宿題してたんだわ。
俺の席ってのは結構ドア側で、窓の方がよく見える席だった。
校庭での喧噪を遠く感じながら俺は宿題を始めた。
確か数学の宿題だったな。半分くらいまで終わって一息ついた。
そしたらその時、隣のクラスの女子と男子×2がこっちの教室に入って来て、俺に話しかけてきた。
「なあなあ、これからこっくりさんやるんだけどK(俺ね)もやんない?」
そしたらそいつ、「じゃあこの教室でやっていい?お前見ててよ!」とか言って来た。
なんでだよ!と思いながらも、断った手前、むげに断るのも悪いかなとちょっと思ったので
「好きにやれば?」と流しておいた。
横でそいつら三人がこっくりさん始めたんだけど、俺は18時くらいまでには
宿題を終わらせたかったから、しばらく集中してた。
横でなんかワーキャーやってたみたいだけど、そんなわけでほとんど聴いてなかった。
そんで、よし、あと1ページ!ってところで、急に線香のにおいがして来た。
俺は一言も発せなかった。
言葉を発せなかったのは、窓の外に女がいたからだ。確かに左隅の方に立ってるんだ。
黒髪で、肩くらいまでの長さ。手とか首とかダラリとなってた。
教室の光を浴びてるから見えるはずなんだけど、顔だけがなぜか見えなかった。
うちの制服を着てるのが分かった。驚いた。っていうか何に一番驚いたって、ここ3階なんだよ。
ずっと三人ともブツブツ言ってるんだ。よくよく聴いたら
「こっくりさん、こっくりさん、お帰り下さい」「こっくりさん、こっくりさん、お帰り下さい」って
ずっと繰り返してる。多分彼らも窓の外の存在に気付いてたから下を向いてたんだ。
正直これはマズい。マズいんだけど、どうしたらいいか分からないんだよね。
急にそんな状況に陥ると。
10秒くらい固まったあと、逃げなきゃ!って思ったのと同時に先生呼ぼう!と思い、
立ち上がりドアに走り、開けようと手をかけた。開かない。力を込めた。開かない。
もっと!と思い踏ん張ったとき、ドアに付いてる小さい窓から廊下が見えた。
女と目が合った。
目のあたりがボッコリ穴みたいになってて真っ黒なまん丸だった。あまりの事に
「うわーーーーーーー!」と叫んでしまった。
その途端何かの糸が切れたのか、気付いたら女もいなくて、ドアも普通に開いた。
走って職員室に行き、先生を呼んで戻ってきたらそいつらは三人でうつむいて泣いてた。
その日は泣いてるだけで何も話を訊けなかったんだけど、次の日落ち着いた男一人に
何があったのか訊いてみた。
俺は知らなかったんだけど、うちの学校、俺の世代が入る前に飛び降り自殺があったらしい。
いじめを苦にしての飛び降りだったようだ。
動き始めたらしい。
色々質問してるうちに、どうやら学生っぽいなって感じがして来たらしいんだ。
そんでその中の一人がその自殺した生徒の話を思い出して、
「こっくりさんこっくりさん、あなたは4年前に自殺した○○さんですか?」と少し悪ふざけ気味に
言ったらしいんだ。
そしたらずるずる十円玉が動いて、示した答えが
「はい」
そんで線香のにおいが ぶわっとして…っていう流れらしい。こっくりさんが降霊術ってのは
わかってたけど、実際あんなことが起こるんだな。
もう思い出したくない怖い体験だった。みんなも気を付けてくれ。
長くなってすまん。読んでくれてありがとう。
★当サイトの最新情報&過去記事がいつでも知ることが出来る、「2ちゃんねるこわーい話まとめ」のアンドロイド版アプリが遂に完成しました!↓↓
【怖い話】決して家の中に入れてくれない友人
【救いのない話】友人の心の中にある地獄
【恐怖体験談】変死した友人
【恐怖体験談】終電の車内で目撃したのは・・・
【恐怖体験談】深夜に尋常じゃない足音で階段を下りてくるヤツ
【怖い記憶】アサン様
【怖い話】祖母がイヤホンとか補聴器とかを付けるのを嫌がる理由
【オカルト】きじょさん
【恐怖体験談】ペンションが満室で貸別荘に泊まることになったが・・・
【恐怖体験談】あれ以来、二度と肝試しには行っていない
【恐怖体験談】手を振る人影の正体は・・・
【恐怖体験談】家族旅行でホテルに泊まったら・・・
【奇妙な話】木が生えている人が見える友人
【恐怖体験談】最終退室者にならないよう気をつけている俺
【オカルト】神職一家の次男から聞いた話