続きです。
両親は今海外にいってるため俺の実家は空き家状態だ。
なので去年の年末は久々に婆ちゃんの実家でお世話になったんだが
その時に自分自身納得できる答えが出た。
久々に従兄弟と話をしてたんだが、そのうちに家の話になった。
「同じ土地に、年の同じ子供が生まれると弱い方が負けて死んでしまう」
うちの父が、母方の爺ちゃんから土地を借りて家を建てる時に霊能力者から聞いた言葉らしい。
「弱い」というのは何が弱いのかまでは分からないが、俺は霊感はないし
そういう話は全く信じない性格だった。
だがこの時初めてぞくっときたな。
俺には妹がいた。
そして母方の婆ちゃんと一緒に住んでる、母の弟にあたる人、つまり叔父
その人には俺の妹と同い年の女の子が生まれてたんだよな。
俺が小学生3年生ぐらいの頃、妹は小さい方の井戸に頭から落ちて死んだ。
まだ2歳ぐらいだったか・・・何故井戸に向かったのか?
細かい事情は親から知らされてない。
その時霊能力者が言ったらしい。
「ほら言った通りだ・・・」
俺がその場にいたら殴りかかってただろうな・・・
正直これはただの偶然だと思ってるが・・・
その小さい方の井戸は今は跡形もない。
んで従兄弟の話の続き
去年従兄弟の知り合いで霊感の強い人が遊びにくる事になったらしい。
その土地に入るや否や、俺の家の方を見てこういったらしいんだ
「井戸の周りで2歳ぐらい?の女の子が遊んでるね」
勿論その知り合いは俺の家の事情を知らない。
そしてその霊には害は無いらしい。
ただ楽しく遊んでるだけだ、と・・・
井戸の周りでは兄弟仲良く遊んだものだ。
勿論妹も一緒に・・・
俺が小学生の頃、体験した出来事
あれは妹が寂しくて俺を呼んだんじゃないのか?
ただの夢だったかもしれない。でも妹の事は今でも思い出す。
何で守ってやれなかったのかと・・・
だから俺は霊感が無くてもそう思っておきたい。
今爺ちゃんの具合が悪くて今年もたないかもしれない
そうすると相続税やら何やらで土地の大半は無くなりそうなんだ。
でもこの井戸だけは、見る事は出来ないが、
今でも妹が遊んでるこの井戸だけはずっと守っていきたいと思った。
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