614: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/11/18(火) 19:27:44.85
仏間で思い出した。
子供の頃、曾じいちゃんが建てた古い木造の家に住んでたんだけど
1階奥の8畳が仏間兼客間になってたんだ。
ところが、この客間に泊まった人が1人残らず1年以内に死ぬ。
それも、まだ40~50代で元気だった人達が事故や脳梗塞でポックリ逝っちゃうんだ。
まあ偶然だろうとあんまり気にしてなかったんだけど、
じいちゃんの通夜の晩に、坊さんを呼んでその部屋でお経を上げてもらったら
読経を終えた坊さんがゆっくりこっちを向いて、「床の間の柱、逆さ柱ですね」と言ったんだ。
逆さ柱というのは、普通とは逆に、木の根っこを上にして立てる柱のこと。
「土に還る」という意味で、寺や仏間だけに使われるものなんだって。
パッと見は普通の柱と同じでも、よく見ると木目の向きが違うらしい。
教えられてもオレにはよくわからなかったけど、お坊さんは見慣れてるから分かったんだろうな。
多分、仏間だからというので棟梁が気を利かせて逆さ柱にしてくれたんだろう。
でも、家族の誰もそのことに気づいていなかったんだよ。
「縁起のいいものではないから、この部屋では寝ないほうがいい」と坊さんに言われて
それからはお客さんには別の部屋で寝てもらうようにした。
以降、うちに泊まった人が亡くなったという話は一度もない。