283: 本当にあった怖い名無し 2017/06/13(火) 13:29:24.31 ID:
知り合いの話。
284: 本当にあった怖い名無し 2017/06/13(火) 13:36:03.99 ID:
彼の住んでいた村には、足を踏み入れてはならない山があった。
ある時、村でも鼻つまみ的な存在の者数名が、この山を荒らしたそうだ。
人が普段入らないだけに、獲物が豊富だったらしい。
ある時、村でも鼻つまみ的な存在の者数名が、この山を荒らしたそうだ。
人が普段入らないだけに、獲物が豊富だったらしい。
285: 本当にあった怖い名無し 2017/06/13(火) 13:47:14.98 ID:
ならず者たちは他の村人を臆病だと馬鹿にしながら、意気揚々と村に帰ってきた。
障りがなければいいがと、村人は囁きあった。
障りがなければいいがと、村人は囁きあった。
286: 本当にあった怖い名無し 2017/06/13(火) 21:31:30.61 ID:
それから一週間の内に、山を荒らした者たちは皆、次々に死んでしまった。
死因等は明らかにされなかったが、家族や焼き場の人の口からは不気味な噂が聞こえ漏れてきた。
死因等は明らかにされなかったが、家族や焼き場の人の口からは不気味な噂が聞こえ漏れてきた。
287: 本当にあった怖い名無し 2017/06/13(火) 22:17:44.65 ID:
遺体の一杯に開いた口から、湿った黒い土がこぼれていたというのだ。
どうやら腹の中から口の中まで、パンパンに濡れ土が詰め込まれていたらしい。
どうやら腹の中から口の中まで、パンパンに濡れ土が詰め込まれていたらしい。
288: 本当にあった怖い名無し 2017/06/13(火) 23:27:34.10 ID:
亡骸は速やかに焼かれてしまい、噂の嘘真は誰にもわからなくなった。
それから村が廃れるまで、敢えてその山に入ろうとする者はいなかったという。
それから村が廃れるまで、敢えてその山に入ろうとする者はいなかったという。