怖い話

【心霊スポット】京都の心霊スポットに行った時の話

426: 本当にあった怖い名無し 2008/02/13(水) 23:59:46 ID:K0l0kxl90
img_1088032_20766545_0
 貴船神社で遭遇した話 


426: 本当にあった怖い名無し 2008/02/13(水) 23:59:46 ID:K0l0kxl90
 貴船神社で遭遇した話 

かなり昔の話なんで伝わりにくかったらご勘弁。

免許取り立ての頃って皆そうだと思うけど、車の運転が嬉しくてよく夜中に車であっちこっち行ったもんだった。

その日は俺を入れて男3人女2人の5人組で友人の運転する車に乗り、特に行くあてもなくドライブしてた。
ちょうど今くらいの季節で当然というか何と言うか、肝試しにでも行くかって流れになった。
どこに行こうかって話をしていて、最初は深泥池に行こうってなったんだけど以前に俺と友人がちょっと怖い目に遭ったので猛反対した。
そうしたら女の子の一人が貴船神社の丑の刻参りの話を始めた。
みんな丑の刻参りのウワサは知っていても実際にやってないだろうと思っていた。
今みたいにネットが普及する前の事だったから、こういう怖いウワサは人から伝え聞く話ばっかりだったし、まして人伝に聞く話は眉唾ものだと思っていた。
じゃあ、本当にやってるか確かめようって事になり、軽い気持ちで貴船神社に向け出発した。
深夜にこんな所を車が通っているはずも無く、辺りは静まり返っていた。

真夜中で車もいなかったので構わないだろうと思い手前の駐車場ではなく、参道入り口の鳥居の前に車を停めておいた。
後でこれが幸いするとは、この時は微塵も思っていなかった。

続く

428: 続き 2008/02/14(木) 00:00:44 ID:GADKRiSN0
懐中電灯なんか準備していなかったので、山の間から射す月明かりを頼りに参道を昇り始めた。
月が明るくて風も気持ちよくて、肝試しというより夜の散歩みたいな雰囲気で普通に話をしながら歩く余裕すらあった。
参道のゆるい階段を上りきり、門をくぐって手前の広くなっている所にたどり着いた。
さすがに木がうっそうと茂っていて月の光も射して来ず、さすがにさっきまでの冗談を言い合うほどの余裕は無くなっていた。

ちょっと躊躇いもあったんだけど、とりあえず奥へってことで暗闇に目を凝らして建物を回り込み、奥の木立の方へ入っていこうとした。
予想以上に暗く静かなのとさっきまでの余裕が無くなったせいか、皆一様に無口で雑草や木の枝を踏む音が結構響いているように感じた。
丑の刻参りの釘を打つでも聞こえて来るかと思ったがそんな音は聞こえて来なかった。

意を決して。とか言うと大げさだが、皆顔を見合わせ「行くぞ」って感じで足を踏み入れた。
木立の方へほんの数メートル踏み込んだ時に明らかに自分たちの足音とは違う物音を聞いた。
皆驚いて足を止め、茂みに身をかがめて息を殺し、聞き耳を立てていた。
物音は木立の奥から聞こえてくるようだった。
ガサガサと草や木の枝を踏む音が近づいて来るように感じた。
その音は明らかに人間の歩く足音だった。
じっと暗闇に目を凝らしていると遠くの方で白い物がチラチラと動いているのに気がついた。
チラチラしているのは白い服を着た人が木の間を通っているからで、真っすぐという訳ではないが確実にこちら側へ近づいて来ている。
さすがに皆マズいと感じたのか小声で「誰かいるな・・・」「ヤバくない?・・・逃げようか。」などと囁いていたが、これ以上近づくと気づかれそうに感じたのでとりあえず木立から出ようとした。

つづく

430: 続き 2008/02/14(木) 00:01:37 ID:GADKRiSN0
茂みを5人組で動くとなるとさすがに気をつけていても音が出る。
白い人影がぴたりと歩くのをやめたので、気づかれたと思い皆一気に茂みから走り出た。
とにかくこんな所で出会うヤツに関わったらロクな事がないと思い、必死で走った。
後ろの木立から「あー!!」とも「わー!!」ともつかない叫び声が聞こえたときは洒落にならないくらい怖かった。
女の子はパニック状態で「キャー!!」と叫んでいたが俺達も気がついたら「うわー!!」と叫び声を上げていた。
とにかく女の子を置いて行けないので慌ててサンダルが脱げて裸足になっているのも構わず、男全員で後ろから急き立てるようにして走った。
走りながら振り返って後ろを確認すると明らかに着物を着た人影がこちらを目指して走って来ていた。
俺達は必死で「こっちに来んな!!」とか「おらぁ!!ぶっ殺すぞ!!」とか口々に意味の無い事を叫びながら走っていた。
参道のゆるい階段で誰も躓かなかったのは奇跡的だった。
とにかく捕まったら洒落にならないと思い、すぐに乗り込めるように車の持ち主に「鍵!車の鍵!!」と叫んでいた。
普段では出せないくらいのスピードで一気に参道を駆け下りて車に飛びついた。
鍵が空くまでの時間が物凄くもどかしかった。鍵が開いた瞬間皆飛び込むようにして車に乗り込んだ。
助手席に回り込んだ俺が最後に参道の方を見たら、参道の中程で車に乗り込んだ俺達を見て諦めたのか着物を着た人は立ち止まってじっとこちらを見ていた。
多分その人影は女の人だったと思う。

車を切り返す時に慌ててガードレールを擦ったが、その間にもこっちに走って来るんじゃないかと気が気じゃなかった。
運転している友人は車をぶつけた事を気に掛ける余裕も無く、相手は徒歩なのに追いかけて来ないかバックミラーで確認しながら必死で逃げ出した。

町中へ出てようやく安心してお互いを見やるとみんなボロボロになっていた。
男の一人が膝を擦りむいていたので恐らくこけていたんだと思う。
女の子も裸足で走っていたので足が血だらけだった。

もしもあの時すぐ近くに車を停めていなかったら。もしもあの時捕まっていたら。と考えると心底ぞっとした。

おわり

以上、長文お目汚しでした。肝試しは幽霊以外にも気をつけて行かないとあかんね。

432: 本当にあった怖い名無し 2008/02/14(木) 00:17:57 ID:GADKRiSN0
あ、ちなみに今貴船神社は防犯カメラ付いてるらしいので、安易に凸しない方がいいかも。

ついでと言っては何ですが、深泥池での話。

自分が直接体験したのはごく一部です。
ほとんどが後に聞いた話になるので、できるだけ補完しながら書きますが分かりにくい所はご勘弁。

当時、俺は高校生で深夜のガソリンスタンドでバイトしていた。(このスタンドも不思議な事が起きる所だった。)
バイト先は社員・アルバイト問わず皆仲良くてよく一緒にご飯を食べに行ったり遊びに行ったりしていた。

季節は確か夏になる前だったと思う。
その日は週末で自分は早番のシフトだったので夜の8時に仕事が終わった。
ちょうどその時一緒のシフトだった社員のEさんの彼女と俺の友達のTがスタンドに来ていた。
仕事終わりに皆で晩ご飯に行こうという事になった。
俺とT、EさんとEさんの彼女の4人でEさんの車に乗って市内の北の方にあるお店に行く事になった。
そのお店は大皿でパスタを出している店でおいしくてボリューム満点、その上値段もリーズナブルで人気のある店だった。
それで仲間内でも評判が良く、いつも利用している店だった。

つづく

433: 続き 2008/02/14(木) 00:18:56 ID:GADKRiSN0
お店に着くとさすがに週末なので何組かのお客さんが順番待ちをしていた。
店員に声をかけて順番を取ろうとしたら順番待ちの中にEさんの友人グループがいた。
それで合流して一緒に入ろうという事になった。

合流したメンバーは俺とT、Eさんと彼女、Eさんの友人Aさんとその彼女、Aさんの友人のBさんとその彼女、それからもう一人の女の子のCさんの合計9人で大皿料理を囲んでワイワイと食事をした。
AさんとBさんは地方出身者で、京都の地理に疎くて遊びに行く所を探すのが大変だと言っていた。
かなりの時間店にいて話も楽しく盛り上がり、この後はどうしよう?という事になった。
Eさんが「丁度ここから近いから深泥池に肝試しにでも行くか?」って冗談ぽく言ったら、AさんとBさんがそれに何故かがっちり食いついてしまった。
俺は凄く嫌だった。女性陣も最初は嫌がっていたんだけど、何だかんだで押し切られて肝試しに行く事となってしまった。

つづく

434: 続き 2008/02/14(木) 00:19:26 ID:GADKRiSN0
つづき

車2台に分乗して深泥池に向かった。
車を博愛会病院寄りの道路脇に停め、Eさん達はノリノリでさあ行こうかって事になった。
だけど、俺は本当に行きたくなかった。Tも行きたくねぇって感じだったので2人で待ってると言うと、ヘタレとか根性無しとかもう散々な言われようだった。
その時Cさんが「私、今日は踵の高い靴履いてるし、あんなとこ入って行けないからここで待ってる。」と言い出したので是幸いと「こんなところで女の子を一人で待たせるわけにはいかない。」とかなんとか言い張って結局行かずに済んだ。

後の6人はノリノリで「じゃあ、ちょっくら行って来るわーwww」とか「帰って来なかったら迎えに来てやw頼むでwww」などと軽いノリで入って行った。
しばらく3人で話をして待っていた。
夏も近いはずのにあの辺は夜になると何故か肌寒い。
30分程経ったかというころに深泥池の脇の草むらがガサガサと鳴り出した。
俺達3人は驚いて一瞬会話が止まった。
だが、皆が帰って来てこっちを怖がらせようとしてるんだろうと思い、「はいはい、おかえり。もうバレてるってwww」とか声を掛けたけど返事が無かった。
3人ともちょっと怖かったが、とりあえず野良猫か何かだという事にして納得しておいた。実際、野良猫だったんだろうけど。

それからしばらくして、Eさんの呼ぶ声が聞こえたので深泥池の際まで行ってみると皆帰って来ていた。
何故かBさんがずぶ濡れの泥まみれになっていた。Eさんが言うにはBさんが足を滑らせてコケたという事なんだが、Bさんは「思いっきり引っ張られた。」と言い張っていた。
俺達が「またまた、どうせEさんとAさんがふざけて押したか何かしたんやろう。」と言うとBさんは「押されてもそうそうこけたりしない。」と言う。
確かにBさんはアメフトをやっていただけあって大柄のがっちり体型だった。

とにかく泥が臭かったので綺麗にしないと車に乗れなかった。
近くのコンビニで水を買って来てもらいBさんは頭から水をかぶって泥を洗い流した。
しばらくするとBさんが肌寒い所に水をかぶったので寒い寒いと言い出した。
仕方ないので帰ろうと言う事になりその日は解散となった。

つづく

435: 続き 2008/02/14(木) 00:19:56 ID:GADKRiSN0
つづき

それから2日後、Eさんと同じシフトになった時にグダグダで解散になったあの日の事を聞いてみた。

深泥池沿いの右方向に踏み分けた道があるのでそっちへ進んで行ったんだそうだ。
男性陣は彼女もいる手前、「別にたいした事無いなあ。」とか強がりを言いながらウロウロしていた。
しばらくしたら池の方から水面を「パシャーン、パシャーン」と何かが撥ねる様な音が聞こえて来たらしい。
皆で「幽霊と違う?」とか「鯉か何かが撥ねたんやろ。」とか言っていたらまた、「パシャーン、パシャーン」と聞こえて来たらしい。
女性陣が怖いからもう帰ろうと騒ぎ出した。
そこでAさんが「大した事無いって。魚やって。」と言って石を拾い、音がしたと思われる方へ投げたそうだ。
石が水面に落ちてボチャンと音を立てると「パシャーン、パシャーン」が止まったそうだ。
女性陣が帰りたがっていたので、もう帰ろうと言って引き返し始めた所、Bさんが「うわっ!!」と叫んだ途端、池の方へよろめいてハマったらしい。
それで、慌てて泥まみれのBさんを引き上げて帰って来たとの事だった。
実際には池の側にいたのは15分から20分足らずの事だったらしい。
Aさん曰く、「パシャーン、パシャーン」が魚の撥ねる音じゃない感じがして怖かったそうだ。

つづく

436: 続き 2008/02/14(木) 00:21:01 ID:GADKRiSN0
つづき

ここからはEさんが友人のAさんから聞いたと言って話してくれた事。

あの日、俺達と別れたAさん一行はとりあえず寒がるBさんを家に送り届けたらしい。
それからBさんは風邪を引いたらしく2日ほど悪寒が止まらず、仕方なしに病院に行ったそうだ。
病院で薬をもらい何とか仕事をしていたそうだが、ある時どうにも気分が悪く職場のトイレで吐いたそうだ。
普通なら食べた物とか胃液とかが出そうな物だが、ただの水の様な透明のものがジャージャーと出たらしい。
それがしばらく続いて物凄くしんどかったそうだ。
それでまた病院に行ったんだが、多分ウイルス性の胃腸炎かなんかで大した事無いみたいな事を言われて薬をもらって帰ったそうだ。
それでもあまりに体調の悪いのが続くので、心配したBさんの彼女の勧めで神社で厄落としのお祓いみたいなのをしてもらったそうだ。
それが効いたのか、それとも本当にただの胃腸炎だったのかは分からないが、体調は徐々に良くなったらしい。
それ以降特に変わった事も無いらしいので結局何が原因だったのかは分からずじまいだった。
ただ、京都最恐と言われる心霊スポットを舐めたらいけないと思ったのは事実だ。

自分は実際に被害にあったり、何かを見たりした訳じゃ無い。
実際には大した事の無い話かもしれないが、これが自分の中で一番得体の知れないヤバさを感じた出来事だった。

おわり

他にも色々と体験してるけど、機会があればまた。

-怖い話
-,

Copyright© 2ちゃんねるのこわーい話まとめ|怖い話・都市伝説まとめ , 2024 All Rights Reserved.