奇妙な話

【奇妙な話】3年位前の四国旅行で・・・

3年位前の四国旅行で、変なヤツを拾ったからその話を

20161216c

80: 本当にあった怖い名無し  ID:

3年位前の四国旅行で、変なヤツを拾ったからその話を

夜1時くらいに、車で徳島から室戸岬に至る国道55号を
きままにひた走っていたんだが(対向車皆無だし、直線多いから走りやすい)
自販機でコーヒー飲んでたら、二十歳前後のライダー風の男が近づいてきて
「自分は四国を歩いて旅行していて、疲れたから乗せて欲しい」って言って来るんだよな。
こんな真っ暗で人気のない国道を、こんな時間に歩くなんて…根性あるなー!
と思って喜んで車に乗せたんだけど、車に乗せた時にはっと気付いた。
顔がやばいくらい真っ青だった。顔に肉がほとんどついてなくて、目がやけにギョロギョロしていて
正直あまりいい印象は受けなかった。
車を走らせながら、色々聞いても「はぁ…」とか「うん…」とか
なんだかはっきりしない返答を繰り返すだけで、疲れてるのかなーと思って黙っていたら
思い出したように、「…やっぱ降りるわ」って言い出した。

 

 

81: 本当にあった怖い名無し  ID:

「なんで?ここで降りても何にもないよ」、とオレが言うと
そいつはしばらくしてから
「いや…A(誰かの苗字)…探さなあかんねん」って言う。

オレ「え?Aって誰?友達?」
そいつ「うん…」
オレ「え、どういう事?二人で旅行してたの?」
そいつ「そう…」
オレ「(早く言えよ(怒))じゃあ、さっきの自販の所にいるんだな」
そいつ「いや、わからへん…、でもあの辺にはおらへんかった
でもまだあそこの海の中は調べてへんから…」
オレ「はぁ?とにかく、そのAってのはいついなくなったんだ?」
そいつ「…ちょっと前…」
オレ「二人歩いてて…いなくなったのか?」
そいつ「いや…、バイク…」
オレ「…、お前さっき歩きだって言ったじゃん」
そいつ「・・・・・・・・・」

そのあと俺が何を聞いても黙りこくるだけだったから
なんだか気持ちも良くなかったし、自販機の所まで引き返して降ろした。
そいつはお礼もせず、重い足取りでまた闇の中へ消えていった。
そのあと車の中で、そいつの言動を思い返して、はじめてその異常さに気がついた。
友達探すって、海は断崖絶壁でとても夜中に近づけるものでもないし
歩きって嘘つく意味も分からんし…
ユーレイじゃないとは思うが、なんだか奇妙な体験だったなあ。
あんまし怖くなくてスマソ

 

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