人に話してすっきりしたいので、書かせてください
私と祖母にあった本当の話
人に話してすっきりしたいので、書かせてください
私と祖母にあった本当の話
本当にあったことだから、人が聞いても怖いかどうかは分かりません
今はとある県に住んでるんだけど、母の生まれは秋田県能代市
中学生の時に不登校になった私を気遣って、2ヶ月ほど母と二人で祖母の家に暮らしていた時があった
私はその時のことをあんまり覚えてないんだけど、母いわく水を嫌がり風呂に入らなかったらしい
毎日金縛りにあって、幽霊がいる、幽霊がいると騒いでいたとのこと
唯一覚えてるのは、夜中に金縛りにあって、部屋の角から白い服を着て顔が微妙に髪で隠れて見えない長い髪の女が段々私の顔の方に近付いてきて
その間ずっと私は隣で寝てる母に助けを求めようとするんだけど、声が上手く出ない
うぁぁ、あああ、と喉がなってるような音しか出ない
そのうちに女が側まで来てしまって、私の顔に髪の毛をざばっとかけるように覗きこんできたところでやっと声が出て
お母さん!!!と叫んだ
そこで女は消えて、母が起きてくれた
私の怖がりようがただごとじゃないと思ったのか、祖母が、近所で有名な「神さま」という人のところへ連れていってくれた
そこでのこともあんまり覚えてないんだけど、「神さま」が、丸い鏡のようなものを奉った祭壇に向かいながら「りんず様~やおよろずの~~」みたいなことを言っていたのを覚えている
いまだに母との間では、りんず様って何なんだろうね、と話に出る
秋田弁では、エ行の音がイに聞こえるので、レンズ様?とも思ったけどレンズ様じゃおかしいよね、よく分からない
あとは何て言うのかぐぐったけど分からない、ハタキを豪華にしたようなもので何度も肩を叩かれた
「神さま」が言うには幼ない時に亡くなった母の弟が、成仏してないから変な霊を家に集めてしまうのだ、よくよく仏壇を綺麗にして成仏するように祈ってやりなさいと言ったらしい
ちなみに母の実家は曹洞宗
「神さま」は曹洞宗とは関係ないと思う
一番不思議なのは、三時間以上そこで正座のままだったんだけど、足がしびれなかったこと
普段正座なんて長時間はしないから、たまにするとすぐ足がしびれてしまうんだけど、そこではしびれなかった
これは私だけじゃなくて母もそうだったらしい
祖母はずっと泣いていたので聞けなかった
それから私は見違えたように元気になり、家へ戻った
それきり金縛りや「神さま」のことは忘れた
たまに母とは笑い話のように話すことはあるものの、自分の子供のことが絡んで傷ついてたであろう祖母には何も聞いたり話したりはしないまま、私は高校大学と進み、今は30を越える大人になった
それがまたおかしくなったのは去年のことで
ある日15年以上ぶりに金縛りにあった
昔、祖母の家にいた女と同じものが、自室のドアの横に立ってて、動けなくなった私はそれをベッドから目だけで追っていた
ほんの少しづつこっちへ近付いてきて、昔と同じように声がうまく出せなかった
そのうちに金縛りが解けて、お母さん!!!と叫んだ
父と母が、どうした!!と部屋に飛び込んできて電気を付けた
電気を付けた瞬間に瞬きをしたみたいで、その瞬間に女はいなくなってた
その翌日、叔母から電話があり、祖母が自殺したとのことだった
そのまま秋田へ10時間以上かけて家族で行った
密葬にした
あまりにもショックすぎて、金縛りのことなんてすっかり忘れてしまった
それから1年たって、最近また同じ金縛りにあう
段々女が近づいてくるような気がしてすごく怖い
ここで話は終わりです
現在進行形だけど、祖母と違って私には「神さま」みたいな霊能者みたいな知り合いもいないし、ただ困ってるし怖がってるだけ
どうしたらいいのか、正直分からないです
精神科には相談しましたが、身体の緊張や心の問題だと思いますと言われ、安定剤のようなものと睡眠導入剤、それと睡眠を安定させる効果のある抗うつ薬みたいなのをもらいました
以上です