携帯からなので読みにくかったらすみません。
私の実家の居間は、堀炬燵が中央にあり、客が座る位置は外に面した窓の方と決まっている。
携帯からなので読みにくかったらすみません。
私の実家の居間は、堀炬燵が中央にあり、客が座る位置は外に面した窓の方と決まっている。
お客さんが窓を背にして座ると、前方の壁と右手の壁がガラスケースになっていて、お爺ちゃんご自慢の金色の鉄砲のレプリカやら珍しい酒、手製のキジの剥製に
お婆ちゃんとお母さんが集めたと思われる人形の数々がずらりと並んでいるのが見えて、
何だか自分には時々怖いような気持ちになりつつも、目を楽しませてくれてとても好きな空間だった。
入り口はガラス戸だから、ほぼ全面にガラスがあるという空間。
夜は窓にカーテンがかかるし、ガラスケースになってる壁も上半分がガラスケース、下半分が木の引き出しとガラスが沢山あっても落ち着く空間になっていると思う。
そんな居間で私は女子高時代夜中勉強することがたまにあった。
炬燵は暖かいし、テレビがあるから静かに音を出しておけば夜中でも静かすぎない、すぐ外には犬もいるから夜中でも寂しくない。
ある日勉強していると、キーンと耳鳴りのような音が部屋中に響いた。
多分夜中1時くらい。
耳鳴りにしては部屋中で鳴っている感じだったけど、まずは耳鳴りを疑い耳を弄ってみたけど変化なし
(以前耳鳴りがした時耳の穴に指先を入れて出したら治った)、
隣の台所に行くと次第に音が小さくなり、部屋の中央まで進むと音がしなくなった。
また居間に戻ったらキーンという音が鳴り続けていた。台所と居間を往復すること2回。
居間の電化製品に耳を当てるも音が大きくなったりはせず、音は変わらず部屋中に響いている。
外の犬はやけに静かで物音一つしない。普段は居間から漏れる音に敏感に反応して鎖の音とか聞こえるのに。
そこで突然普段は意識していないガラスケースの中の人形達の視線が気になり出して体が震え、
半笑いで今日は疲れてるんだ、もう寝ようと勉強道具をまとめて台所に向かったが、音を放置したばかりに翌日何かの機械がショートして大変なことに…なんて不吉なことが頭をよぎり、
震える体で居間に戻り全ての電化製品のコードを抜き、電池で動くものも全て電池を抜いた。
まだ鳴り続けているキーンという音。
とりあえず抜いたコードと電池を元に戻して泣きそうになりながらやっぱり疲れてるんだ、
そうかそうかと無理矢理自分を納得させ、やたらと人形達と目が合う気がしたので
(特にフランス人形とこけしと目が取れかかって薄汚れた犬のぬいぐるみ)、
機嫌を損ねないよう頭を下げて居間を後にした。
翌日早く起きて居間に行ったら、音は消えていた。
思い出すと怖いので、どなたか科学的に説明出来たらどうか教えて下さい…。