去年の冬に体験した事です。
丁度会社も冬季休業(一週間程)で実家に帰ったときの話です。
すごく不気味で恐ろしいことを体験しました。
その日は大雪で、周りの景色も真っ白でどこになにがあるか
分からず、タイヤ痕を頼りに走るしかありませんでした。
視界は10Mくらい先が限界でしたが、無事着く事ができました。
実家のすぐそばには昔から林道があるのですが、家に着くなり
父に「トラック貸すから林道から木取ってきてくれ」と頼まれ、
しぶしぶ行くことに。
ちなみにトラックも古くて不気味な顔です。
視界の悪い中、ゆっくりと車を走らせ、ようやく林道の入口に
着くと門が閉められており、鍵を開けていると「コォー」?という
感じの音が聞こえたのですが、当時は風の影響だと何も
思わなかったのですが、今思うとあの音は何か警告だったの
かもしれないと思います。
そして林道の中腹くらいに来ると、鎖がしてあるのですが、
(木材の盗難防止)その鎖を開けていると突然トラックが
エンストしました。
まぁ古いトラックだから仕方ないかと思い、いろいろと吹雪の中、
1時間ぐらい試行錯誤し、ようやく掛かりました。
異常な箇所は見つからず、突然掛かりだしたのです。
エンストしたのはこれが初めてだそうで、何とも不思議な現象です。
さらに登ると、突然吹雪の隙間から一瞬人影のようなものが
見えてきました。
続きです。
一旦車を停め、車内から観察すると、何やら怪しげな白系の
着物っぽいものを着た髪の長い純日本風の女の人が
林道脇の小さい川に向かって立っていました。
そん時は「道にでも迷ったか自殺か??」と思って
もし自殺しようとしているのだったら大変だから急いで
その人の方へ向かいました。
すると突然見えなくなり、どこ行ったかと思うと、その人が
いきなり車の前に立っているではありませんか!!
もうマジでビビって急停車させて窓開けて「何やってるんですか
こんな所で!私有地ですよ!勝手に入っちゃダメです!」と言うと
その人は
その人はものすごく小さい声で「助けて・・」と言っていたと
思います。そう言うと、突然四方八方から「ウェァアアアァーー!」
というもの凄い苦しそうなうめき声が聞こえて突然消えたのです。
そん時は恐ろしくてたまらなかったのですが、(何せあらゆる
方向から恐ろしい声が聞こえてくるんですよ!?)何とか任務(笑)
を完了させ、猛スピードで車を走らせ、家に帰ろうとし時です。
何かに引っかかったんかな。前輪がガーン!という音と共に
浮いて横にのけぞるようにして横転しました。
頭をひどく打って、車内から出て、意識がもうろうとする中、
必至で家へ向かいました。
死ぬ思いで着いて、父にそのことを話すともう駐在さんやら
呼んで大騒ぎになりました・・
その日は一応近くの診療所に行って頭に包帯を巻くだけで
すんだのですが、自分は知らなかったのですが、聞いた話だと
「女が・・女が・・」を繰り返してブルブル震えていたそうです。
よっぽど恐ろしかったんですね。今じゃそこまでは怖くありません。
その日はもう夕方で、トラックの処理作業も十分な機材がないため、
翌日する事になりました。
そして翌日、近所の神社の神主さんを呼んで、お祓いとか
供養することになりました。
その神主さんは霊能力者みたいですごい人で、あの人が
何だったのかすぐにわかったそうです。聞くとどうやらあの
林道で昔締め殺された人だそうです。
供養を済ませ、次はトラックの片づけに行きました。
あの横転の原因は神主さんが何かを察知したようで、
神主さんが言うには霊が道連れにしようとしてあのような事を
したそうです・・
いやー、恐ろしかったですね。もしあそこで守護霊がいなければ
死んでいたみたいです。
あれ以来、もうあの人は現れませんが、林道に上るときは
必ずお供え物を持っていくようにしています。