福島県の観光としてもそういう意味でも有名な灯台の話。
2年前の夏、深夜1~3時位に、
友人達と灯台の麓にある岬で花火やっていました。
時間も時間だし、あんまり民家も無いところだから、
車も人も全然いませんでした。
加えて(花火に支障ないくらいの)小雨も降ってて、
今思えばなんだか静まり返って重い雰囲気でした。
それぞれ花火をして遊んでいたのですが、
私はというと、花火をしながら写真を撮っていたりしていたんです。
深夜3時になったあたりで、花火もそろそろ終わりになって、
体も冷えたし、トイレに行きたいなと思い、
その灯台の麓にあるトイレに一人でいったんです。
行くまでは、嫌な気持ちも雰囲気も感じなかったのですが・・・
トイレに入った時、何か嫌な雰囲気。
恐る恐るトイレに入ったものの、何だか分からない焦りを感じ、
鍵を閉めずに用を足していたのですが、立ち上がった瞬間、
トイレの壁側から女性の高い悲鳴が聞こえたのです。
扉側から聞こえたのなら、仲間の誰かが遊んでいると
考えられるのですが、あきらかに壁側から聞こえる。
私は急いでそこから逃げて、仲間のいる場所まで走っていきました。
戻って、私はハッとされました。
一つは、仲間は、私がトイレに行ってからずっと車の中に
居たというのです。
また、仮に外に出ていても、トイレの方まで声が聞こえる
距離ではありません。
そして、その時のメンバーは私以外に女は1人しかおらず、
またか細い悲鳴がでるような声質の方ではなかったのです。
後日談ですが、
その時撮っていた写真の中に、一人の男性が花火をしている
写真があったのですが、その写真とは別に、同じタイミングに
撮ったのか、その写真と構図が類似する写真がありました。
一枚はちゃんと撮れていたのですが、
もう一枚は、その男性の上半身がありませんでした。
悲鳴といい写真といい、タイミングが良すぎて、
今でもその岬は怖くて夜には行けません。