怖い話

【恐怖体験談】ベッドの上で携帯を弄っていたら・・・

990: 本当にあった怖い名無し 2013/10/19(土) 08:55:19.20 ID:UtWXlxC00

昨夜のことです。
ベッドで上体を起こして携帯を弄ってたら、突然足元で
寝てた猫が起き上がって扉に向かって威嚇を始めました。

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見てもそこには何もなく、手元に視線を戻したんですが、
視界の端にある扉の、少しだけ空いていた隙間に
こどもの顔があったんです。
慌てて視線を向けてもなにもなく、けれど視線を外すとそこにいる。
ホラー映画に出てくるような真っ白い、血の気のない顔で、
両目のあるべき箇所は真っ黒でした。
床からほんの少し上に、顔だけが浮いてこっちをじっと見てました。

 

991: 本当にあった怖い名無し 2013/10/19(土) 08:58:13.52 ID:UtWXlxC00

どうしようと思いつつどうしようもなく、ちらちらとたまに目を
向けながら携帯を弄り続けていたんですが、段々と寒くなって
いっていることに気づきました。
猫は威嚇を続けたまま、寒さで指先がうまく動かず、
携帯で友人に連絡をしました。
いまだにこっちを見ているこどもの顔。怖さがこみ上げてきて、
半ばパニックだったと思います。
手の届く範囲にあった缶を投げつけようとしたんです。
でも、手首から先と首以外は体が全く動きませんでした。
声も出せませんでした。

 

992: 本当にあった怖い名無し 2013/10/19(土) 09:00:36.43 ID:UtWXlxC00

恐怖で涙が溢れて、なかなか信じてくれなかった友人も
私のめちゃくちゃな文章などで信じてくれたらしく、
真剣に話を聞いてくれました。
私以外の家族は全員寝てしまっていて物音もなく、
声も出せず動けない。
混乱する私に友人は電話をかけて家族を起こしてはどうか、
と提案してくれて、通話のアプリを開こうとしたのですが、
「このアプリケーションは応答していません」みたいな文章が
表示されて開くことが出来ませんでした。
そう友人に伝えると、じゃあ自分がかけると言って、
とりあえず私の携帯に電話をかけてくれました。
急いで通話ボタンを押しましたが、反応しませんでした。

 

993: 本当にあった怖い名無し 2013/10/19(土) 09:02:45.64 ID:UtWXlxC00

確かに押しているのに反応はなく、そのうち友人が呼び出しを
やめてどうしたのかと聞いてきたので説明すると、じゃあ家電に
かけてくれるとのこと。
番号を伝えてかかってくるのを待ちます。
ですが、一向に着信音は鳴りません。
少しして友人から、「話し中で繋がらない」と連絡がきて、
もうだめかもしれないと涙が止まりませんでした。
母親の携帯番号を教えてかけてもらっても、話し中で繋がらない。
その間もこどもの顔はずっとそこにあって、こちらを見つめています。

 

994: 本当にあった怖い名無し 2013/10/19(土) 09:05:01.23 ID:UtWXlxC00

午前二時半頃、だったと思います。
突然、携帯の電源が切れました。
慌てて電源をつけようとしてもつかず、更に寒くなっていきました。
恐怖でどうしようもなく、混乱するままドアの隙間に視線を
向けると、何故か今まで視線を向けていては見えなかった
こどもの顔が見えたんです。
恐らく女の子だったと思います。
ロリに恨まれるようなことをした覚えはない!と内心叫びながら
にらめっこをしていると、今度は視線が逸らせなくなったことに
気づきました。

 

995: 本当にあった怖い名無し 2013/10/19(土) 09:07:51.94 ID:UtWXlxC00

不本意にも見つめあっていると、ふとその顔が少しずつ、
大きくなっていることに気づきました。
大きくなっている、つまり近づいてきている、ということに。
内心絶叫でした。呼吸も苦しくなり、体が震えました。
もう部屋に入ってきてしまう、となったとき、不意に威嚇を
続けていた猫が、机の上にあった缶を落としました。
下はフローリングなので割と大きな音が鳴り、その瞬間に
ふっと、すべてが消えました。

 

996: 本当にあった怖い名無し 2013/10/19(土) 09:10:01.70 ID:UtWXlxC00

見つめあっていたロリの顔も、寒さも、息苦しさも、
体の不自由さも全て消え、体から力が抜けました。
猫は足元で丸くなって寝ているし、少しするとお手洗いに
起きた母親が部屋の外の階段の電気をつけました。
すべて、元通りでした。
携帯の電源もつきました。

 

997: 本当にあった怖い名無し 2013/10/19(土) 09:13:06.05 ID:UtWXlxC00

友人に事の顛末を説明し、今日はもう休めと言われて
毛布を被ってから、ふと悪戯心が芽生えて例の扉を撮ってみました。
ここにいた、と一言添えて送ると、返ってきたのは今すぐ写真を
消せ、という言葉。
慌てて写真を見ると、ロリの顔があった床上よりもずっと
隙間の上の方に何かが写っていました。
人形にも見えるし覗き込んでくる女の顔にも見えるし、
もちろん、ロリの顔にも見える白い何か。
写真を削除し、全て悪い夢だったんだと言い聞かせて、
眠りにつきました。
今朝起きたら酷い頭痛と高熱に襲われていますが、
気のせいです。

終わり

 

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