駄文で申し訳ないです。
今から10年ほど前、僕が小学校1年生の時の話。
ある日、父方の祖父と祖母が、新しい墓を作ったという事で
御参りしに行くことになった。
御参りと言っても完成したばかりで中に人は入っていない。
当日、墓に行ってみると、理由はわからないが近くに住む
親戚も来ていた。
坊さんを呼んで御経を唱えてもらったが、当時の僕は
中身のない墓に拝んでも何の意味があるのかさっぱりで、
そう熱心には拝んでいなかった。
最中に周りを見渡すと、母が拝みながら時折写真を
撮っていたのが見えた。
一通り御経も終わり、坊さんも帰ったころに、
母に「この御墓には誰が入るの?」と聞いたら、
「まずは、おじいちゃんか、おばちゃんかな。
お母さんは入るかわからない。」と言っていた。
続きます。
その後、昼ごろにみんなで料亭に昼飯を食べに行くことになった。
親戚も集まっていたし、お墓ができた記念ということも兼ねてらしい。
食事が終わっても、大人は酒も手伝って騒いでおり、
なかなかお開きにならない。
仕方ないので僕は兄姉、いとこと隅で遊んで暇を潰すことにした。
祖父母の方を見ると祖父が横になって口にビニール袋を当てていた。
その時の周りの祖父の認識は少し飲み食いし過ぎて
ダウンしている程度のものだったんだけど、
しばらくすると祖父の容体が悪化して、救急車を呼ぶことになった。
そして、楽しい宴会が一転し、病院で緊急手術をすることに。
そのまま祖父は亡くなった。 死因は「窒息死」。
祖父は自分の入る墓を拝んだ数時間後に亡くなり、
わずか2ヶ月後にはその墓に入ることになった。
その後、落ち着いた頃に母がその時撮った写真を現像した。
すると、僕や姉の写っている写真には何も写って無かったが、
祖父が墓に向かって拝んでいる写真1枚だけ、赤いもやの
ようなもので真っ赤になっていた。
それを見て、母はぽつりと「お迎えが来てたんだねぇ…。」と呟いた。
その後、関係が無いかもしれないですが、数年後の祖父の
命日に、僕が学校で目の真下を切る怪我をしました。