怖い話

【不気味な話】お囃子

716: 本当にあった怖い名無し 2008/04/14(月) 20:26:06 ID:qrDF2RpWO

大学生の頃に住んでいた町は神社や寺が多い町でした。
そんな町で体験した話です。

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当時、彼氏の住むアパートで半ば同棲状態で住んでいた
私は、その日も彼氏の家で彼氏がバイトから帰って来るのを
待っていました。

彼氏のバイト先は居酒屋で、午前2時を回らなければ
彼氏は帰って来ません。

深夜番組を見ながらまだかまだかと待つ私に、お囃しが
聞こえてきました。

どうやらお囃しは、彼氏のアパートの前に面した道を歩いて
行われているようでした。

前記に書きましたように、神社や寺が多い町だったので、
祭りか何かだろうと思っていました。

その時、午前0時を過ぎていましたが、そういうものなのかも
しれないと思った私は、別段不思議に思わずにお囃しを
聞きながら彼氏を待ちました。

そのお囃しというものは、とても心地よいものでした。

時々間違えたりするのですが、まぁそれも愛嬌、と微笑ましく
感じていました。

 

 

717: 本当にあった怖い名無し 2008/04/14(月) 20:28:09 ID:qrDF2RpWO

別の日も別の日も、お囃しは聞こえました。

どこからともなく聞こえ、アパートの前を通り、どこかへ行くお囃し。

アパートの前に面する道を真っ直ぐ向かえばある有名な
神社があるので、そこに向かっているのだろうと思っていました。

私はそのお囃しを聞いて行く内に、お囃しの回数が多いのに
気付き始め、おかしいなと思い始めました。

何日に聞こえる、とか決まった日はありません。

祭りなら毎月何日に、とあるように思うのですが、そのお囃しは
まちまちに聞こえました。

ある日の夜、またお囃しが聞こえてきました。

今までそのお囃しを見ていなかった私は、窓を開けてみました。

案の定、お囃しの列が見えました。

50メートルほどでしょうか。

笛は小学生ぐらいの子供が、太鼓(のようなもの)は大人が
奏でていて、子供を包むように大人が子供の周りを歩いていました。

アパートの前を通りすぎた時でした。

お囃しがぴたりと止んだのです。

お囃しが止むなんて初めてで、どうしたんだろうと窓から
身を乗り出してお囃しの列を見ました。

 

718: 本当にあった怖い名無し 2008/04/14(月) 20:30:08 ID:qrDF2RpWO

すると突然、お囃しの列がくるりとこちらを振り返りました。

私を見ているんです。

青白い顔が街灯に照らされ、じぃっと私を見ているんです。

怖くなった私は窓をしめ鍵をかけ、布団に潜り込みました。

すると玄関のチャイムが鳴りました。

あいつらが来た!と震えが止まりません。

ガチャガチャと扉が鳴り、次の瞬間、扉が開きました。

「寝てんの?」

彼氏でした。

助かったと彼氏に「お囃しが~…」と口早に説明すると、
「そんなもんなかったぞ。夢でも見たんじゃないか」と
信じてくれませんでした。

確かにあのお囃しは聞こえたし、私を見ていた。

今思うと、聞いたり見たりしちゃいけないものだったのかなと思います。

 

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