信じてくれとは言わないし、信じてくれる人がいればそれで良いと思っています。
引用元: ・死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?213
40歳の普通の会社員です。
趣味は特に無いけれど、深夜寝付けない時など時々一人でドライブをする事があります。
今回その時に経験した事を書こうと思います
(実際は未だに続いているかもしれない事ではあるのだけれど....)
その事があったのは先週5月23日の土曜日、深夜の事....
その日は早朝からゴルフ仲間とB市にあるカントリークラブに出かけ、
適度に疲れて帰ってきたのが夕方前の3時過ぎでした。
朝早く起きてのラウンドだったので、帰ってきてからひと眠り。
夕食だと起こされたのが19時で、その後は居間で妻と二人テレビをみて過ごしました。
(上の娘はバイトで下の子は塾)
21時に下の子を塾に迎えに行き、家に帰った時に丁度バイトから帰った上の子と同じく帰宅しました。
久々に家族皆で揃ったので(僕たち夫婦は夕食は済ませました)
皆でダイニングで暫しの団欒をして、23時頃にお休みを言って皆解散....
一度は寝室のベッドに入ったのですが、夕方に寝てしまったので中々寝付けず、
一人深夜のドライブに出かけることにしました。
お気に入りの曲を聴きながらの夜のドライブは、やはり良いものだなっと思いながら、
いつもは空いた環状線を走るのですが、今回は少し遠出をしてN市まで足を運んでみる事にしました。
N市まで到着しましたが、流石にI坂峠には上る気が起きずにそのままUターンして
帰路につく事にしました。
今回話す事はその帰り道で経験した事です。(前置きが長くなってしまいましたね...)
いつもはN市の帰りは有料道路を使って帰るのですが、その日は何となく下道を通って帰りました。
そして下道を通って帰る途中にKトンネルというのがあって、そのトンネルの脇に
旧道の小さな峠道があります。
普段は全くそんな峠道を使う事はないのだけれど....
本当に馬鹿げた話だけれど、丁度聞いていた音楽がとても居心地が良く、
もう少しだけ聴きながら運転したいと思って、少し遠回りしたくなってしまいました。
そんな時、丁度トンネル手前の旧道が目に入り、何気にハンドルをその方向に向けていました。
その峠は今では日中も誰も通らない道になっていて、道路半分以上に渡り草が生い茂る状態でした。
その道に入ってから「この道はちょっと失敗したかな」と思ったのですが、
街頭も何も無い道でもUターンも面倒で、
そのまま荒れ果てた草の生い茂る道を走って行きました。
その道は丁度峠の頂辺りに男根の形をしたご神体が祭られていて、
この道は地元民からは金○峠と言われていました。
真っ暗な道を走る事10数分...
ようやくそのご神体に差し掛かり、過ぎようとしたその時...
ドン・ドン・ドン!
間違いなく私の車の屋根を叩く音が聞こえました。
一瞬、聴いている音楽から出る音ではないかと思いましたが...更に...
ドン・ドン・ドン!
そして...
ド・ド・ド・ドン・ドン!
今まで何も感じずに運転していたのが、一気に背筋に冷たいモノが走り...
全身爪先から頭てっぺんまで鳥肌が立つのが分かりました。
もの凄い勢いで車を走らせました(おそらく80キロ以上)
猛スピードで車を走らせている間にも屋根を叩く音は止まりません。
それ処か音はドンドン大きくなって、さっきまで聴いていた音楽よりも大きな音となって
車の屋根を叩いている様に感じます。
余りの恐怖に音楽のボリュームを最大音量にして「その音」が少しでも聞こえない様にして、
漸く旧道を抜け反対側トンネルの出口に続く新道に差し掛かりました。
丁度新道に出る時に同方向の車を確認でき、少し気持ちが落ち着いて...
今まで最大音量で鳴らしていた音楽を下げたその時、今度は間違いなくリア窓後方...トランクから...
ド・ド・ド・ド・ド・ド・ドン!ドン!ドン! っともの凄い音がしました。
そして...
私は咄嗟にバックミラーを見てしまいました。
そしてバックミラーに映っていたモノは...紛れもなく後ろの窓から中を覗き込む様に見ている
髪の長い女でした。
「うわああああ!!!!!!!」
多聞、今まで生きてきた中で一番大きな叫び声だったと思います。
ひたすら先程の倍近い猛スピードで新道を走り続けました。
そしてコンビニの明かりが見えた時、本当に、本当に「助かった...」っと心から思いました。
コンビニの駐車場に車を止、恐る恐る車外に出て車の周りをみてみましたが、
何処にも叩かれた様な傷や凹みはありませんでした。
ガタガタ震える足でコンビニに入り、暖かい缶コーヒーと煙草を買い、少し心を落ち着かせて
今あった事を考えましたが、
確かにバックミラーには女が覗き込んでいました。
顔はハッキリとは見れなかったけれど....確かに女はそこに居た....
私は今まで幽霊の類も見たことはなかったし、信じてもいませんでした。
でも確かに「それ」は居たんです。
家に帰ってからもその夜は寝付けず、朝方まで一晩中テレビをつけていました。
冒頭に書きましたが、「未だに続いているかもしれない事....」
一昨日25日の夜22時過ぎの事....
2階の自室の書斎で仕事のデーター整理をしていた時、
PCデスクから向かって後ろの窓を「ドン!」っと叩く音に驚かされました。
背筋に先日と同じ恐怖を感じつつ、恐る恐る後ろを振り向きましたが窓には何もありませんでした。
そして書斎から見下ろせる国道線を見下ろした時...
私の家を窓を通りから見上げる女が立っていました...
薄暗い街頭とかなり離れた距離から、その女の顔は見えませんが、
間違いなくこちらをじーっと見ている様に感じました。
その日の夜から私は窓を閉め切り、カーテンも閉じたままです。
もう暫くは夜のドライブ処か、部屋のカーテンを開けるのも怖い状態です。
家族は皆、この手の話は大の苦手なので話していません。
仲の良い信用おける会社の仲間にこの話をしましたが、お祓いを受けた方が良いと言われました。
冗談無しで今週末に神社でお祓いを受けようかと思っています。
この話は本当の話です。
決して作り話ではありません。
私だってあの夜の事は未だに信じられないのです....
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