教室に布団を敷き、顧問の先生に「早く寝ろ」と言われたが、当然みんなすぐ寝るはずもない。
延々とだべって時計が深夜一時を過ぎた頃、突然上の階からバタバタという足音が聞こえてきた。
皆が顔を見合わせ、恐る恐る廊下を覗くと、飲み物を買いに行ってくると言って出て行った先輩が、
ずり落ちそうなズボンを押さえながら階段を駆け降りてくるのが見えた。
皆その滑稽な姿に表情がゆるんだが、すぐに表情を引き締めた。
転びそうになりながらこちらに駆けてくる先輩の表情が、半泣きで必死の形相だったからだ。
「どうしたんですか?」と声をかけたものの、取り乱すあまり、先輩は声が出ないようだった。
落ち着くのを待って話を聞くと、先輩はポツリポツリと話し始めた。
う○こがしたくなったのだが、気恥ずかしかったので上の階のトイレに行ったらしい。
みんながいるこの階はともかく、上の階は真っ暗で少し不気味だった。
しかし、もう幽霊を怖がるような年齢でもない。
真っ暗なトイレの電気を付けて個室に入った。
個室に入って少しすると、隣の個室から踏ん張るような吐息が聞こえてきた。
『あぁ、先客がいたのか』
その吐息は、何かを堪えるように、何かに苛立つように、徐々に大きくなっていった。
『変なヤツ…』
用を済ませて、お尻を拭こうとしたとき、隣の個室の吐息は呟きに変わっていた。
「………ってん…」
「…ぶ……だろ…」
『?…誰だよ、アブねぇヤツだな』
と、思った瞬間、全身に鳥肌が立つのを感じた。
そう、ようやく先輩は思い出したのだ。『…自分は電気を付けて入ってこなかったか?』と。
自分より後に誰かが入ってくれば必ず気付く。すなわち隣の個室の『誰か』は
真っ暗なトイレの個室にこもっていたのだ。
先輩が急いで身支度を整えている間にも、隣室の呟き声は大きくなっていく。
「…ぶしい………」
「うぜぇ……て…」
そして身支度もそこそこに、先輩が水を流した瞬間、隣室の呟き声は叫び声に変わった。
「まぶしいっつってんだろ!!!!」
同時に電気が消え、真っ暗になった…。
水の流れる音の中、硬直する先輩の元に隣室の『何者か』の気配が近づいてきて、
耳元で怒りを押し殺したような声でささやいた。
「オマエ、殺すぞ…」
首もとに生暖かい吐息も感じたという…。
そして先輩は悲鳴を上げることも出来ず、必死で逃げ出してきたそうだ。
話を聞いて私たちは、10人ほどで上の階のトイレを見に行きましたが、特になんの
痕跡もありませんでした。
せいぜい先輩のう○この残り香くらいで…w
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