178: 本当にあった怖い名無し 2014/07/26(土) 09:19:38.05 ID:
数年前のある土曜日、近所の子供を一日預かることになった。
179: 本当にあった怖い名無し 2014/07/26(土) 09:27:54.86 ID:
籠の中を覗きこんでみると・・・そこにはおびただしい数の蝉やトンボの毟り取った羽や死体が入っていた。
自分:「なんでこんな物集めてんの?」
子供:「だっておもしろいから」
自分:「面白いって・・・可哀想でしょう、虫が」
180: 本当にあった怖い名無し 2014/07/26(土) 09:35:48.98 ID:
私は自分なりに命の尊さみたいなのを教え込んでやろうと思い、庭に連れて行ってそのトンボや蝉の屍骸でお墓を作ったりしたのだが、暫らくすると子供達は作ったお墓をほじくり返してしまった。
181: 本当にあった怖い名無し 2014/07/26(土) 09:44:14.53 ID:
・・・他、この子供達はウチの庭にあった飼い猫の墓を掘りはじめるわ、花壇の花は平気でむしり取るわ、虫を捕まえては足でぐちゃぐちゃに踏み潰すわ・・・。
おまけに何一つこちらの云う事を聞かない。
目が離せない。
はーやれやれと辟易していると、その子達のおばあちゃんが迎えにきた。
「この子達の面倒は大変だったでしょうから」とお礼に一万円くれた。
182: 本当にあった怖い名無し 2014/07/26(土) 09:46:02.21 ID:
勿論これくらいの事でそんな、と辞退したのだが「いいからいいから」というので有難く頂く事にした。
おばあちゃんも正直、かなり手を焼いている様であった・・・。
将来が想像つくような空恐ろしい子供達だったが、何だかとても不憫になった。
貰った一万円で、千円くらいのおもちゃを2つ買って母親に「機会があったらあの子達に渡しといて」と伝えた。
今あの子達はどうしてるんだろう・・・。