水があるところで怖い話をすると、霊が寄る、と聞いたもので
友達の家でコップに水を入れて、囲むようにして話した。
主催者はその友人で、「幽霊?何それ大丈夫?」ってな感じの奴。
俺も実際零感で心霊体験ゼロだから参加した。
で、友達の家はマンションの二階なわけ。
で、話が始まった
続く
で、話が始まる。
数時間くらいで、上の階から音がしてきたのだが
さほど気にも留めなかった。だが、しばらくすると
友人の顔が青ざめていく。
「どうしたの?」
「今、上から音がするだろ・・・」
「してるけど、それがどうした?」
「今さ、上の階・・・・・」
「なんだよまだるっこしいな・・速く言えよ」
「上の階・・・・空家なんだ。」
その時、俺は恐怖よりも危機を感じた。
「いやいや、泥棒なんじゃ・・」
「・・・」
そこで、俺が話を中断、現況を説明した。
すると友人の一人が
「んじゃあ、上を見に行こうぜ」
「おーいいね」
と、賛同の声が上がる。
「だってさ、どうする?」
と、主催者の友人に聞く。
「おいおい、やめようぜ・・・」
「なに?幽霊いないんじゃなかったっけ?」
「わかったよ・・・・」
と、しぶしぶ承知。
そして、行くことになった。
上の階には、階段で行くことに。
カツ、カツ、
と、靴音が響いて、期待を持ちながら上に上がった。
三階につくと、音がする部屋の前に立った。
「ここか?」
「ああ、」
一人が、部屋のドアに手をかける。
「おいおい、そこまで行くと俺たちが泥棒じゃねーか」
「いいだろ?空家なんだし」
「・・・・・」
そう言って、ドアを開けた。
部屋の中をみた俺たちは、絶叫した。
部屋の中心から、ロープがつるされ、見知らぬ男が吊っていた
その後、俺たちは通報、事情聴取、と、眠れぬ日を送った。
あの物音は、吊る準備をしていた音だった。
終