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【ほんのり怖い話】男女2人ずつで小旅行に出かけたときの話

俺含め男女二人ずつで小旅行に出かけたときの話。

 

161: 本当にあった怖い名無し  ID:

俺含め男女二人ずつで小旅行に出かけたときの話。
オカルト以外の趣味で出会った友達なんだけど、住んでいるところがわりと近いのと、年齢も近かったから仲良くなった。飲みに行ったり出かけたりね。
で、何回か趣味関係で会ううちに、俺は他3人が霊能力者なんじゃないかなって勝手に思ってた。
A子はじっと何かを見ているようなことがあったし、B男も何かを避けているみたいに見えたことがあった。C美については後述。

オカ板まとめはよくみてるんだけど、周りにホンモノがいるなんてなぜか思わないんだよな。
その小旅行自体は、オカルトとは全く関係なかった。
運転は俺とB男、C美がなんとなく替わりつつやった。ちょっと自然をみて、その土地の小さい市場みたいなところに来たとき、C美が鼻をスンスン言わせてた。
花粉症でムズムズするときとか、変なにおい嗅いだ時に「くさっ」ってなってるみたいな。どうしたのかきいたら、なんか焦げ臭くない?と
いや別にって言ったら、じゃあ気のせいだって言ってその仕草をやめたんだけど、俺は出来心で「あ、やっぱするわ」って言ってみた。
やっぱり?とC美が言うんで、どこからだろうなーってきょろきょろしてみたら、C美がこっちだって歩き出した。
全然何もない場所だった。市場からちょっと離れて、森に入る前で、みたいな場所。でも何もなかった。砂利だったし。
「ここで野焼きでもしてたのかねー」なんてC美は言ってたけど、すごく具合が悪そうだった。ちなみに俺は森の香りしか感じなかった。
C美は前から鼻をよく抑えていて、あまり言わないけど、変なにおいを感じているらしかった。
ともかく、砂利の場所には何もなかったので、俺とC美は市場に戻り、ABと合流した。俺はことあるごとにC美と二人になろうとしていた。仲良くなる前、話の流れでC美がちょっとビッチだって知ったので、下心で。
市場で食料を調達して、安く借りられたペンション的な何かに着いて、B男とC美の料理(A子は料理できない。俺もできない。)を食べて酒飲んでトランプして喋ってなんとなくAB、俺Cでちょっといい雰囲気になったような気がした。

 

162: 本当にあった怖い名無し  ID:

でもC美が急に表情を曇らせてちょっとキョロキョロした。鼻を抑えて、A子に近寄って「マズイ」ってつぶやいてた。
A子はニヤニヤして「あーw」とか言ってた。多分なにか目で追ってた。
C美はB男とA子の背中あたりに密着して、おそるおそる息をしている感じだった。
俺はおいてけぼりだったけど、B男が手招きしてなんとなくB男の隣に移動した。
A子が、どうする?とC美にきいた。C美はA子ちゃんが手伝ってくれるならなんとかするみたいなことを言っていた。
でも俺くんはなんで、とかぶつぶつ言っていたので、「もしかして匂いのこと? 俺は合わせただけで、何も臭わなかったよ」というと、
C美は「マジかよ・・・」って顔をして手で目を覆うような仕草をした。

俺が見た光景。
C美、空の酒瓶に水を入れて外に出る。俺たちちょっと離れてついて行く。
C美、深呼吸する。水を何回か飲む。うろうろする。それを繰り返す。
何回か繰り返したとき、AがC美に近づいて肩をポンポンと叩く。何か会話する。C美がうろうろするが、A子がおいかけて肩に手を置く。繰り返す。
C美が立ち止まり、酒瓶の水をごくごくのんで、残ったのはじめんに捨てた。

その後は何事もなかったかのように部屋に戻ってもう一度酒盛りしながら今度はドンジャラやった。
ジャラジャラするやつが長くて進行が遅かったが、ジャラジャラしまくるC美の手を触りまくったからよかった。
A子が先に寝てしまい、俺はB男にC美を狙ってることを打ち明け、B男はわかったと言ってA子を部屋まで運び、俺はC美と飲み直す名目で一緒の部屋に入った。
C美もほろよいで、俺はC美とすることばっかり頭にあって奇行の理由を聞けなかった。
朝まで寝たり起きたりしながらC美としてたし、俺は朝になったらぐったりしてた。
昼すぎ、朦朧としている俺に「寝てていいから」とB男の運転で皆帰り、待てよ、オカルト体験したんじゃないか?と思ったのは帰った翌日だった。

 

163: 本当にあった怖い名無し  ID:

その後みんなで飲みに行ったりC美と二人で会ったりしたけど、上のときのことははぐらかされている。
酔ってた?とか、夢でも見てた?とか言われるし、
ああ、大きい蛾が入ってきて怖かったよね、みんなで外に出て、星座も見たよねーなんて言われている。
俺が見たのは星座じゃなくて除霊だったと思うんだけど。入ってきたのは蛾じゃなくて霊なんじゃないのか?
でも追求する前に、いつのまにか謎のエロさに魅了されていつのまにか朝になっている。(記憶飛ぶとかではなく、C美としてるだけ)

あとから調べたら10年くらい前だったかな?に火にまつわる事件があったみたいだし、水を飲むとか、パイをジャラジャラするとか、なんかオカルトチックなんだよね。
でも、この前ホワイトデー渡してデートしててまた訊いたら、しつこいよってC美に優しく言われた。怖かった。A子やB男に聞いてもチクられてるし。
C美に嫌われるのは怖いんで俺の話は終わり。
もしかしたら俺が酔っ払ってて幻覚を見たのかもしれない。事実を曲げたのかもしれない。本当に野焼きしていたにおいだったのかもしれない。ここに俺の見たことを吐き出して、そういうことにしたいと思う。

 

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