高校の時に体験した不思議な話。
高校の時に体験した不思議な話。
長いけど我慢してくれ。
高校は家から1番近い駅の裏にある学校だった
近いって行っても自転車で40分くらいかかるけど
まぁ田舎な訳よ。
地元は心霊スポットと噂される場所が多い地域だったんだ。
廃墟だったりトンネルだったり踏切だったり
駅から高校まで行く途中にある大きな踏切から20メートルくらい離れた所にある、人や自転車だけが渡る為だけの幅しかない踏切があったのだが、そこは昔から心霊現象が起きるって有名な場所があるくらい
地元には心霊スポットってのが多かった。
僕は霊感が強くそういった所へは行かなかったのだけど、その踏切は高校へ行くまでの道から見えるから目には入ってたけど、霊的な何かがあるとは思えなかった
木に囲まれて昼間でもその踏切の辺りはどんより暗い感じで雰囲気はかなり不気味だったけどね。
僕はいつもバイクで学校に行っていた訳だが、さすがに学校までは乗っていけない。
なので、駅前に住んでる友達のマンションの駐輪場に停めさせてもらってた。
制服が冬服から夏服に変わるくらいの頃かな、いつも通りバイクに乗って帰ろうと思ったらエンジンがかからなかった。
原因はすぐにガス欠ってわかった。
やっちまったなーって思いながら、バイクを駐輪場にしまった。
駅前だし帰る方法はバスがあるから全然気にはしてなかったけどね。ほんでもって駅まで歩いてロータリーに入るとタイミングピッタリくらいでバスが来て、ラッキーって感じで乗ったけど全然発車しない。
運転手の交代だったり時刻表の時間まで待ちで10分くらいドア開けっ放しで停車したままのバス。
そん中に僕はバスの後方2人掛けの窓際に座った。ちらほら乗り込んで来る他の乗客達も各々席に座り待ち。
そして、やっと運転手がもうすぐ発車するだとか、どっからどこまで行くだとかをアナウンスし始めた時、JKは慌ててバスに駆け込んだ。
制服は何となく見覚えがあって市内の高校の子だってのはすぐわかった。
膝に手を乗せてハァハァ言った後、顔を上げて席を探してた。
探す程混んでも無かったのに。
んで、僕はJKと目が合った。かなり可愛い!
童貞だった僕は顔を下に向けてしまった。恥ずかしかったのかね。
すると、2人掛けの椅子が軋んで僕の体が少し揺れた。
横を見ると可愛い可愛い顔をした少し茶髪ショートヘア女子がニコニコしてた。
意味が分からないのと知らない可愛い子がナゼか隣に居るって事で、かなりのキョドり方してたら
○○クンでしょ?××クン達とみんなで遊んだ時に居たよね?
っと笑顔で迫られた。
確かに奴らと遊んだ時に、何人か女の子は居たけどこんな可愛い子居たっけ?と思ってたけど、そんな事はすぐにどうでもよくなった。
可愛いのに話し上手で聞き上手な子で、会話はすぐに盛り上がった。
楽しく喋ってると僕の降りるバス停に着いてしまって、慌てて僕はバスを降りた。
番号聞いときゃよかったー!何やってんだ僕はって考えてたら
また明日も一緒にかえろーね
っと窓を上げて手を振りながら言ってくれた。
何だか急に恋したような感じで上機嫌で僕は帰った。
そして次の日、朝バスで学校へ行き、駅から学校へ歩いてく途中大きな踏切を渡る
久しぶりにこの踏切を歩くなーって思いながら、噂の心霊踏切の方を見た。
いつも通りどんより薄暗い木に囲まれているボロボロな踏切が見えた。その時、踏切の向こう側にフワッと動く人影のような物を見た。
はじめにいったけど僕は霊感が強い。
人影の様な物っていう風にには見えない。見える時はハッキリ見えるし何がいるかすぐわかる。
だから人影の様な物ってのは、見間違えで霊的な物ではない。あそこは噂なだけで、何もない場所だと思いながら学校へ向かった。
そして学校が終わり、帰りはもちろんバス。
バスに乗り発車待ちをしてると、またJKは可愛い笑顔で僕の隣に座った。
馬鹿みたいに楽しい会話が始まってバスが発車した事にも気付からないくらい。
次の日も次の日もバスで一緒に帰った。毎回会話が楽し過ぎて番号を聞くのを忘れてしまっていた。
週末になると、早く月曜日ならないかなって考えてたw
それで2週間くらい経ったかな。
さすがに友達の家にバイクを置きっぱなしにするのはダメだと思い、朝小っちゃいタンクにガソリンを入れて駐輪場にそれを置いてから学校へ向かった。
そして、学校は終わりガソリンを入れて久々にエンジンを掛ける。
とりあえず給油しに行かなきゃって思ったけど、毎日一緒に帰ってたJKが気になった。
多分完全に好きになってたw
そんでもってロータリーへとバイクを走らせる。そしたらバスは遅れているのかまだ居ない。
そこにJKは居た。ベンチに座りぼーっと待ってた。
バイクで少し格好つけながらJKの前にバイクを停めて
送ってくよ乗りな
って僕は言ってた。僕なりに格好付けたんだと思う
それで二人乗りして走り出した訳だ。
JK)すぐそこにある心霊踏切って知ってる?今朝ねー自殺あったみたいで、電車遅れてて遅刻したんだよねー
僕)そんな事あったんだ!全然知らんかったわー
JK)あそこ噂だと幽霊とか出るらしいじゃん?ちょっと行ってみようよー
僕)えー?僕ね霊感あるんだけど、僕から見てあそこは何も無い感じだよ?多分、雰囲気が怖いからそうやって噂が出来たんだと思うよ
JK)あーwビビってる?wビビってるんだーwwかわい~w
僕)いやいら本当ビビってるとかじゃなくて
JK)怖くないんだったら行ってもいいじゃんーwいこいこ!
僕)じゃーいいよーいこか!
そんでJKに煽られて、踏切へ向かう事になった。
木と言うか小さな林の中へ道が伸びていて林の中に入るとすぐ踏切で踏切を抜けるとすぐ林を抜ける。そんな感じの場所で
僕は結構手前、100m手前くらいでバイクを停めた。
JK)あっwやっぱ怖い?w
僕)いやいや怖くないし、今見ても何も居ないし何も感じないよ?
JK)えーそうなの?なんか居ないの!?w
僕)居ない居ない!やっぱりここの噂は嘘だわ
JK)そっか~つまんなーい。
まぁいっか!帰ろ!
僕はほらねって感じとJKが後ろからギュッとつかまって来る感じで、イキった感じで運転し始めた訳よ。
ふかしながら走り始めてちょっとスピードも早めで乗って、スイスイっと踏切を越えて帰ろうとしてた。
そして、小さな林に入る手前で瞬踏切がなり始めた。
僕は加速して踏切を渡ろうとした。
小さな林に入った瞬間、遮断機は急にガタンっと降りた。
加速してたけど、ちょっと急なブレーキになるが止まれる距離だった。
ブレーキを掛け減速してく途中で、バイクがゴンっと前に押される感触があった。
その瞬間に、慣れてない二人乗りのせいか、木の落ち葉が散らばる路面のせいか
リアタイヤはロックしスリップした。
僕は必死に横へ流れようとするバイクを何とか起こしながら止まろうとする。
後ろにJKを乗せてるし、事故なんてしたらヤバイ!
必死にバイクを停めようとするが、前を向くともう遮断機は目の前。
まだ止まれない。
死ぬかも。
バイクは遮断機を押し越えた。
あっ死ぬんだ。
目の前を電車が通る
フロントタイヤと1センチか2センチの隙間を開けて電車が走ってた。
何両も目の前を物凄いスピードで走ってた。
止まれた。
よかった・・・
ねぇJK大丈夫?
怪我とか無い?
と振り返らずに僕は言った。
その瞬間に最後の車両が僕の前を通り過ぎてった。
踏切の向こう側にJKは立っていて
片方を口角を上げた不気味な笑顔で
もう少しだったのに
と言って消えた。
JKの言っていた、人身事故の話もその日の朝には起きておらず、僕を電車に突っ込ませる予定でいる事をほのめかしていたのか。
それに僕は霊感が強いはずなのに、気付けなかった。
その踏切のは林の謎の火事で無くなってしまったらしい。