深夜に友達と2人で埼玉をドライブしてる時に、心霊スポットに行こうってことになったんだ。
でも2人とも心霊スポットなんて知らなかったんでとりあえず山の方へ山の方へと車を走らせた。
いくつかトンネルを抜けて、走りつづけて結局人影どころかさすがに車さえも俺達以外に 走ってない感じの道路まできた頃、向かいのカーブんトコから自転車に乗ったばあさんが来た。
まあでもさして気にもせず「うはっこええww」とか、「深夜一時にチャリで山道通ってるとか怖くね?ww」
とか言って逆に盛り上がったくらいだ。
そしたら通りすがる時にばあさんがジロジロ張り付くように見てんの。どうやら通りすがった後もまだ見てる様子。
助手席に乗ってる俺が、ばあさんが止まって俺達に手をふって止まれと合図してるのに気づいた。
「おいィ? 止まれって言ってるっぽいが何も問題はなかった」
と、俺はふざけながら友人に教えた。
友人「え?w ちょマジじゃんwどうするよ?」
俺 「屋根の上に幽霊が居るパターンだろww」
友人「ざけんなハゲw」
俺達はばあさんのトコロへ向かった。
ついでにもう引き返して帰るかという話になったんで道路で展開して、ばあさんの方へ向かった。
そして、俺側の窓をウィーンと開けて、ばあさんに「どうかしたんですか」と聞く。
婆 「あんたらあぶないじゃないか!」
俺 「はい?(もしかしてこのパターンはww)」
友人は青ざめてハンドルにおでこつけてウェウェ言ってる。
婆「あんまりたくさん人乗せてっと、おまわりさんば捕まるんよ?あん?
──後ろの人苦しそうにしてたんでねぇ」
ここで友人は吐いた。
俺は爆笑した。
後で話会ったんだが、がむしゃらに通ったトンネルの内、どれかマジモンだったんじゃないかと。
ええ。
あるんですよね、こういうことが。不思議なもんですよねぇ。