奇妙な話

【奇妙な話】季節外れの蛍

787: 本当にあった怖い名無し 2015/08/12(水) 22:59:48.67 ID:OxGHCwY80.net
hotaru

今から10年程前の6月に仕事で山に入った時の話。

 

山にある設備の増設を行う為、簡単な測量をしに山に入った。
そこに行くのは2回目で1回目は真昼間で今回は様々な都合で夜だった。

県道から舗装されていない山道に入り、道の行き止まりにある少し広い所に車を止める。
辺りは茂みに覆われており左手と前方は山で右手の茂みの先は崖になっていて、
車を転回させるのにも何度も切り替えして行う必要がある。

そこから500m~1㎞程は徒歩で森の中の獣道を登る。
その道は緩やかなカーブで左に曲がっていて少し真っ直ぐなりその後、右に曲がっていく。
分岐点も無い1本道だった。
昼間に通った1回目は…

2回目に通った時、予想外な展開で夜となった為に懐中電灯等を用意しておらず、
携帯電話(ガラケー)の液晶の明かりを頼りに歩いていた。
一度通った事ある道だし大丈夫と思っていた。

しかし、左カーブが終わり真っ直ぐの道になり、
そろそろ右に曲がるはずと思っていたのになかなかカーブは現れない。

暫くすると、前方に緑色の淡い光が2~3つ右に左に、上に下にと動いていた。
直ぐにそれはホタルだと気が付いた。
その瞬間、他の物にも気が付いた。

ホタルが飛んでいる所に、高さ1m位の小さなお社があった。
もうそこからは脳内パニックが始まりつつも一瞬で様々な事を考えた。
昼間に来た時は間違え様の無い1本道だったのに…
こんな所に突然お社?
ってかまだ6月なのにホタル??
ここってもしかしてヤバい所なん???
絶対すぐにこの場を離れんとやばくない????

 

788: 本当にあった怖い名無し 2015/08/12(水) 23:00:30.61 ID:OxGHCwY80.net

そしてすぐに振り返り元来た道を足早に戻っていった。
すぐにでも帰りたい気持ちでいっぱいだったが、
仕事を放って帰る訳にはいかない!という思いが勝り、
どこかに右に曲がっていく道があるはずだと右斜め前を
携帯電話の液晶で照らしながら歩いた。
すると程なくして獣道ながらT字路に行き着いたので、
右に曲がり設備ある所を目指して歩いた。

後はとにかく仕事に集中し先程見た事を
一切考えないようにしながら仕事を進めた。
でも、なんだか後ろを振り返るのは怖くて、にかく
前方と足元だけしか見ないようにした。

仕事は30分程度で終わったのだが、
またあの獣道を下って帰る事を思うと憂鬱だった。
しかし帰らない訳にもいかないので、
とにかく左側を見ないようにして液晶の明かりを頼りに
道を下り車まで戻っていった。

帰りは道を間違えずに無事に車までたどりついたのだが、
下手すると崖から落ちそうになる場所で車を転回させるのには苦労した。
明かりと言えば車のヘッドライトのみなので
途中何度も降りて確認しながらとなったが、
車の外に出る事もミラーを確認する事も怖かった。

その後、特に何も変わった事は起きていないし、
いま書いた事の最中も何も起きてはいない。
なぜか道を間違え季節外れのホタルを見てお社があっただけ。

以上、体験した僕だけが怖い話でした。

 

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