もう20年近く経つ話を投下。
18歳になり早速免許を取得した私は、ビデオレンタル+本屋大手でバイトしてた。
店を閉めた後、5人ぐらいでダベってた時の事。
メンバーの一人が霊感があるとか守護霊が見えるとか言い出した。
まぁ誰も本気にはしませんでしたが、自分にはどんな守護霊が憑いているのか?って話題でキャッキャ言いながら話は盛り上がった。
その霊視が出来る友人が私の時にはこう言いました。
「あ~私君には小さい猫が憑いているわ。」
この言葉に私は一瞬言葉を失った。
・・・と言うのも、この出来事がある1週間程前に、彼女を家に送る途中に、ガードレール下から飛び出した野良猫をひき殺してた。
彼女を助手席に乗せている手前、めんどくせぇなぁと思いながらも猫を放っておくこともできず、車を止めて轢いてしまった猫を見ると、
見事に頭の部分がペチャンコ。
後から来る車にもまた踏まれたりして可愛そうだったので、道路から潰れた猫を拾い上げたが、ほんの子猫でまだ暖かいしモフモフ感もまだあり、
今の今まで生きていたんだと思い知らされ、泣きながら道路脇の空き地に埋めてやり手を合わせ謝った。
しかし、免許取り立てで殺生をしてしまった事は、とても恥ずかしい事と思い、誰にも話すことは無かった。
まさか?と思い、どんな猫かを聞いたところ、
「ん~、白い子猫で・・・顔の辺りがよう見えへん」
そうです。ひき殺してしまった猫は真っ白の子猫です。
そろそろ帰れよ~!と店長に追い出され、帰路につこうとすると、霊視の友人が私の横にきて、
「やっぱり心当たりあるんやろ?表情かわったし」と言ってきた。
彼には2~3日前から私の周りをうろつく猫が見えていて気になっていたらしい。
私も観念して猫の殺生の件を全て彼に打ち明けました。
彼が言うには、一瞬で命を失った事をまだ猫は理解出来ていない。
最後に情けをかけた私に自分の存在を知って欲しい様で色々とコンタクトをとっていたようですが、霊感の無い私はいっこうに気がつかないのでニャァニャァ泣いていると。
その野良猫はバス停に捨てられていた子猫で、マスコットの様にかわいがられとても人懐っこい猫だった様です。
特に後日談もなく、数日で猫も何処かに行ってしまったようだった。
うまくあの世へ行けている事を願うばかりです。