536: 本当にあった怖い名無し 2011/08/19(金) 19:57:33.48 ID:/ZcBARhN0
前日まで社交ダンスだのゴルフだのと飛び回っていた位なので
本当に前触れもなく。
その後、私は大学に入学し、初めての夏のこと。
とにかくうだるような暑さの中、昼寝をしていた。
夢の中に祖父が出てきた。
別に暮らしていたはずなのになぜか私の家におり、
夢の中の私は祖父が亡くなったとは思っていなかった。
祖父は顔色が土気色で、
具合が悪いのかなぁ。
なのになんで母は気遣うそぶりすらみせないんだろう。
それどころかなぜ存在しないかのように振舞っているんだろう。
などと思いながらもしばらく一緒に過ごしていた。
夢の中で数日経ったと思われるころ、一言も話さなかった祖父が
「じゃあ僕はそろそろ帰ろうかね。
○○ちゃん(私のこと)、じいと一緒に行かないかい?」
と。
私はしばし考え、
「バイトもあるし、今はやめておくよ。
また近々遊びに行くからさ。」
と答えると、
非常に悲しそうに帰っていった。
昼寝から覚め、
母に夢の話をしたところみるみる表情が変わった。
その日はお盆の最終日。
送る日だったそうだ。
祖父に一緒に行こうと誘われたとき、
断っていなかったらどうなっていたんだろうと思う。