心スポでの話なんだけど
15年前のまだやんちゃだった頃に暴走族の仲間と一緒に
出るって噂の山奥の廃旅館に行ったのさ
皆で暗い屋内を月明かりやライターで照らしながら
ワイワイ言いながら進んでると階段の踊り場の壁に
大きい鏡があったんだよね
もちろん俺らは暗くて鏡があるなんて解らないから
先頭を歩いてた奴らが鏡の真横を歩いた瞬間に
自分達の姿が鏡に映って大声で叫んでさ
皆で大笑いしたよ
んでふと仲間の1人が「ジャンケンで負けた奴が朝まで
ここに残らね?」って言い出してジャンケンをする事になってさ
負けて残る事になったAは恐がりでもないし
「げ~俺かよ~w」くらいなものだった
そっから俺と仲間で単車の所までロックタイ(族だから拘束用に
常時所持してた)をとりに行き、階段の手すりをくぐらせて
Aの手首に巻いたのよ
ちょうどAの背中側にでかい鏡がくるような感じで
俺達はAをおいて海まで行って4時頃まで泳いだり
花火あげたりして
で明るくなりだしたからAを迎えに行ったんだけど
夜の間に何があったのかわからないがAは完全に飛んでた
髪も真っ白になってるはションベンも漏らしてるは
手首も真っ赤に擦れて血まみれになってた
揺すったり叩いたりしても目の焦点があわないし
数人がかりで車に乗せてAのアパートに行って
一緒に住んでるAの姉ちゃんに事情を話して皆で帰った
以上あの日何があったのかAしか知らないほんのり怖い話
とりあえずAはあっち系の病院に今も入ってる