155: 本当にあった怖い名無し 2009/06/09(火) 21:21:13 ID:sM3VCAEGO
俺のガキの頃の実体験から。
今でもはっきり覚えてるし、夢とか幻覚ではないんだけど、
誰に話しても信じてもらえない話。
今から20年ほど前、俺は風邪か何かで高熱を出して
寝込んでいた。
ふと、何かやかましい音を感じ取り、俺は目を覚ました。
高熱で頭が回らないながら、そのやかましい音の出所を
探す俺。
見つけた。
寝ながら目線を足のほうへやると、10センチほどの大きさの
ヒトの形をした何かが5~6匹、大きな音を出しながら、
横になっている俺の頭の方へ向かって来る。
頭が回らない。おそらく頭痛によるガンガンとした鈍い痛みと、
その生き物?から発せられる音により、俺の頭はパンク寸前
だった。
何か言わなきゃ。頭が回らない。
俺「ちょっと・・・五月蝿いよ」
生き物「・・・ごめんなさい」
楽器を抱えた小さい生き物たちはそう謝ると、俺の目の前から
消え失せ、辺りはいつもの静寂に包まれた。
もしかしてあいつらは、風邪で寝込んでいる俺を励ますために
現れた妖精だったのだろうか。
今でも俺は、あの時「五月蝿い」と言ってしまったことを
少し後悔している。