533: 本当にあった怖い名無し 2006/01/16(月) 11:43:05 ID:BKE9GuZr0
俺の親父が脳腫瘍で死ぬ前の話なんだけど、
ある日見舞いに行くと、
「五月蝿くてかなわないんだ・・・」と言う。親父の病室は2人部屋で、
もう一人の患者さんもお年寄りで息も絶え絶えの感じ。
その呼吸音が夜中でも気になるのかと思って、黙ってそちらを指差し目配せすると、
「そうじゃない」と。
「窓の外から大勢でこっち覗いてブツブツ言ってるんだ。怖いし五月蝿いし
寝られないよ」と言う。
病室は8階にあり、ベランダとか無い。俺はゾッとしながらも病気からくる
幻視だろうと思って何も言わないでいると、
「前に同室だったおっさんも居て、笑いながら何か言ってるんだ」と言う。
俺が何も言えないでいるとそのまま眠りだしたので、しばらくして俺は帰った。
それから1ヶ月もしないで親父は眠る様に息を引き取った。
あの病院で、親父も誰かの病室を覗いているのだろうか・・・