怖い話

【ゾッとする話】友人が見た火の玉は・・・

915: 本当にあった怖い名無し 2014/09/30(火) 01:01:07.70 ID:qBBV+UcO0

地元の友人が高校の時に体験したお話。

 

20141005a

 

友人は県内屈指の野球の強豪校に通っていて、毎晩遅くまで練習に励んでいた。
強豪校なだけあってか、野球部専用のグラウンドがあり、授業が終わると、
学校からちょっと離れたその球場にいつも行っていたらしい。

校舎から球場までの道のりは草木が生い茂っており、通路以外はほとんど
自然状態。
しかもそれがなかなかの雰囲気を醸し出していて、幽霊目撃証言も
多発していたそうだ。
(自分が聞いた話によると火の玉は鉄板で、中には首の無い武士が
馬に乗っているという嘘くさいものまで笑)

校舎自体も山を切り開いて作った感じで、更に山の奥に行くと、
グラウンドがある感じ。
昼間は近所の老人が散歩してたりするけど、余り人気はない。

その友人はいつものように練習を終え、部室で着替えを済まし、
自転車が置いてある校舎の方まで戻ろうとしていた。
時刻は夜の十時。
専用グラウンドにはナイター設備もあるため、この時間まで練習が可能になるのだ。
そして、友人はこの日、来週に控えた遠征のための荷物整理の当番などもあり、
数人で最後まで残っていたらしい。

作業を終え、部室で管を巻いていたが、さすがに遅くなると明日の朝練に
響くという事で一緒に整理をしていた奴らはそそくさと帰宅。
しかし、友人は道具の手入れを怠らない奴で、スパイクやグローブの
手入れをしてから帰ると宣言し、部室にひとり、最後まで残っていた。

 

916: 本当にあった怖い名無し 2014/09/30(火) 01:01:51.89 ID:qBBV+UcO0

ひとりでいつもの校舎への道のりを歩く。
辺りは街灯も無く真っ暗で、「そりゃ霊現象も起きるわ」と感じながら
そそくさ帰路についていた。
練習で疲労困憊のせいか集中力も散漫で、嫌なけだるさを感じていたそうだ。

視界の右端に違和感があり、ふと森の方に視線を映す。
何と生い茂った木々の間に、火の玉が浮遊してたのだ。
かなり奥の方にそれは存在していたが、それでも火の玉の大きさは
2m近くあったらしい。

噂では聴いていたが、その手の現象に初めて遭遇した彼は、かなり
テンションが上がったそうだ。
しかし、練習後で疲労が蓄積していたため、すぐに興味を失い、
帰路についたのであった。

翌日、いつものように朝練に行く。
少し遅刻ぎみだったので、急いで球場への道を通る。
朝っぱらのその道は何やら少し焦げ臭かったものの、どっかの老人が
たき火をしているのだとそこまで気に留めなかった。
田舎だったので朝からたき火は良くあるのだ。

そして、朝練も終了し、お昼過ぎまで授業を受け、午後からの練習に
向かう時であった。
球場に向かう道の脇の方に沢山の警察がいるのだ。
何か事件があったらしく、現場検証をしていたのである。
しかもちょうど昨日、火の玉を目撃した箇所であった。

それを尻目に部室に向かうと、既にその話題で持ち切りだった。
どうやら黒こげの死体が発見されたらしく、焼身自殺ではないのかと
いうことであった。

昨日、彼が観た火の玉とはただの燃えている人だったのである。

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