ほんのり怖いくらいの話です。
自分が高校生の時の話。
夏休みのお盆くらいの時期に、地元のコンビニの前で友達と話してたんだ。
時間は深夜の1時頃。
特に田舎でも都会でもなく、新興住宅地と昔からある農家どっちもあるような地元なんだけど、その農家とかがある田舎道の方から後輩三人が走って来たんだ。
お前ら何で走ってんの?wって声かけたら、三人とも真顔でヤバいっす。って。
話を聞くと、そいつら悪ガキだったから原付きを盗んで田舎道に運んで、そこで鍵穴をいじってエンジンをかけようとしてたらしいのね。
でも結局エンジンかからなくて、片方が雑木林になってる道なんだけど原付きを雑木林に投げ捨てて去ろうとしたんだって。
少し前を歩いてた二人が原付きを投げ捨てた奴に行こうぜって振り返ると、女性がその投げ捨てた奴を睨んで斜め後ろに立ってたのがはっきりと見えて、物凄い勢いで走って逃げて来たのが今って話。
自分ともう一人の友達はそれを聞いて、これはその場所に行って確かめるしかない!ってなって嫌がる三人を連れて五人で同じところに行ってみたのね。
何メートルか手前まで来て、あそこら辺ですって三人が指差すんだけどそれ以上は近づきたがらないし、乗り気だった友達も気味悪がっちゃって近づかないから、今もまぁそうだけど当時からお化けの類はあまり信じてない自分一人で近づいてみたんだ。
本当に街灯一つない真っ暗な所なんだけど、近づくと倒れてる原付きあったのね。
あーこれかと思って何気なく起こしたら鳥肌立ったのすごく覚えてます。
よく田舎の何でもない林とか道の脇にある小さな墓石なのかな?名前も何も彫ってないような。
あれの上に丁度倒れててその墓石みたいなのも横倒しになってたんだよね。
なんか幽霊見たって言ってた三人の話も妙に納得出来ちゃって、五人で墓石直して心の中で謝りましたって話でした