ちょっと長いし書き溜めてないから遅いけど勘弁
仕事の都合で離島に引っ越す事になった
フェリー出航の日・・・地元のバカ仲間、姉、従兄弟達が見送り来てくれた
出航後、船着き場近くの公園からバカみたいに騒いで手を振るバカ仲間達・・・
姉から電話「お前、良い友達いるじゃん」て涙声
電話の向こうから「俺さん元気でねー!」「また遊ぼうねー!」て皆号泣してる
流石にグッと来て周りに人居ないの確認してちょっと泣いた
涙目で公園に手を振る俺
何か喚きながら振り返すバカ達、泣きながら手を振る姉と従兄弟達・・・
すぐ横に知らん女の子が立っていた
手を振ったりするでも無くただ立ってるだけ
甲板には他に誰も居なかったけど誰かの見送りかと大して気にしてなかった
離島の生活にも慣れて一年程たち、久しぶりに姉と会う事になった
メシ食いながら昔話・・・
俺はフと思い出した質問をしてみる
「見送りの時さ、公園の隅に女の子立ってたじゃん?あれって誰?知ってる人?」
姉は少し顔色を変えてこう言った
「あの時、公園には私達しか居なかったよ・・・それより、甲板のアンタのすぐ側に女の子が一緒にいたから皆『俺さん早速ナンパかよWWW』なんて笑ってたんだけど」
当時、甲板に誰も居なかったのはハッキリ覚えてる
俺と姉達が見た「女の子」は誰だったんだろ
この話にはちょっとした後日談もある
島で仲良くなった連中
A・・・仕事の先輩。面倒見が良くて慕われてる
B・・・Aの先輩。優しくてピースフルな人だけど怒ると怖い
C・・・A、Bの先輩。優しくてピースフルな人だけど怒るとA、Bより怖い
Aの家が溜まり場みたくなってて、島暮らしに飽きた俺も自然とAの所に集まるよーになってった
ある日、Cが言い出した
「この部屋、女来てない?」
確かにAは遊び人だったけどここしばらく日照り状態なのは俺もBも知っていた
A「勘弁してよWWW女いたら皆呼ぶ訳ないじゃんW」
C「それもそーかWWW俺疲れてるみてーだし帰るは」
っつって帰ったのが最後の姿
その後、AとBが遊んでる時に撮った写メに女が写ってたと騒ぎになった
見せてもらったけど確かに女の顔に見えた
この頃から部屋の窓の外から女のよーなボソボソ喋る声が聞こえるようになる
当時付き合ってた彼女も聞いてて怖がったので上の階のテレビの音って事にした
上の階にテレビは無かったけど
A・・・不可解な言動のせいでキチガ○扱いされ現在ヒキ籠り
B・・・投獄中
C・・・病にて入院中、恐らく長くはない
俺は転職して今は都内で暮らしてる
今のところ何も無いけどたまに風呂場に長い髪の毛が散らばってる事があって怖い