先週、山梨の温泉街のビジネスホテルに止まった時の話し。
99: 本当にあった怖い名無し 2013/05/20(月) 19:56:54.46 ID:kx3hUEBR
先週、山梨の温泉街のビジネスホテルに止まった時の話し。
23時頃、2階にある製氷機に氷を取りに行くためにエレベーターに乗ったんだ。
戻る途中4階でエレベーターが止まって、ドアが開くと薄暗い中に腰が凄く曲がった婆さんが杖持って立ってたんだよ。
その婆さんは目もあまり見えてない様子で、体も不自然に斜めに傾いていた。
婆さん「このエレベーターは出口に行きますか?」
俺「ええ、下ですよ。」
でも、どう見ても婆さんにはエレベーターのボタンは押せそうになかったから俺は1階のロビーまで着いていくことにした。
ロビーと言っても温泉街の小さなビジネスホテルだから、とても狭く、宿直のフロントも奥にいるのか1階全体が薄暗くなっていた。
婆さん「みんなで墓参りに来たんだけどね、バスに私だけ乗り遅れてね、どうしようどうしよう」
婆さん「迎えが来るって言うけど出口で待ってないと見過ごすかもしれないだろう」
婆さんはひたすら繰り返すだけで迎えに来るのが誰なのか、何処から来たのかは教えてくれなかった…というか会話が成り立たなかった。
俺はすっかり溶けた氷水を捨てにトイレに立った、なんとなく怖かったから、そういう口実でそこを離れたかった。
トイレから戻ると婆さんはいなかった、迎えが来たんだと自分に言い聞かせて俺は部屋に戻った