ふと気づいたら、明らかにおかしいんです。
周りにいた人が皆寝てるっていうか、、決してスマホに没頭してる様子じゃなかったんです。
自分は「…??」と人見知りですから横の人に声をかけることも出来ず、困惑してました
隣の車両から一人、恐らく大学生の男性が歩いてきました。
私は「あ。人がいる」と思いましたが、それだけで声をかけるのも悪いと思い、ボーっと窓を眺めていました。
すると彼から声をかけてきて
「今どうなってんの?w皆抜け殻みたいになってんじゃん」
私(ちなみに高校生の男です)は
「…何なんですかね。なんか気味悪いですね」と小声で言ったその時って感じでした
車内アナウンスが
「えっまもなく○$♪駅(全く聞き取れなかった)×2降り口は左側です。お忘れもののないように~(定型文)」
と流れました。
自分の帰り道でそんな聞き取れないような名前の駅は存在しないし、こじつけようとしましたがそんな駅はありません。
あ、これは乗り過ごしたな
と思い、そこで降りることにしたんです。その男性も「乗り過ごしたかなw」と言って一緒に下車しました。
降りた駅はなんと言いますか、
廃れた田舎の無人駅
みたいな感じで、霊感は私はありませんが、「なんか出そう」と思えるような不気味なところでした。
私は都会の方に住んでいたので、
どこまで乗り過ごしたんだ…
そもそも今の時間はまだ電車にいるはずの時間だぞ?一体どこなんだ…
と思いつつ、男性に「ここって何処ですかね」と聞いてみました。彼曰く「わからないよw乗り過ごし過ぎたかなぁ…」
「とりあえず駅名を探してググってみますか?」
「そうだね」
ホームの真ん中の方に歩いて行きました。
JRの癖に電光ではなくなんとも読みにくかったですが、
「すざく駅」と。
男性は「何ここwwJRにこんな駅ないでしょ?」と焦りつつ笑ってました。私は「…すざく?すざくってあの朱雀かな」
とか思いながら、ググってみました。
なんか中国の西安の方に朱雀駅があるらしいですが、私たちが来たのは平仮名だったので、日本であることは間違いないと思いました。
男性は「なんかで見たことあるぞ…えっと確か飲み食い厳禁駅から出るな。って…ちょっと待ってろ何か燃やすものあるか見てみるから」
「何か燃やせばいいんですか?」
聞くと彼は「何かどっかのサイトで見たんだけど、こーゆーので燃やしたらふつーに帰れたって人がいるんだよね」
「なんかのサイト…ですか…」
「あっ、あったぞ!ライターと…まぁティッシュでいいか」
燃やした瞬間何か目眩がして、あれっと思ったら電車が来ました。
普通のJRを走る電車です。
私たちが乗ると、端っこの方で、2人の人が降りていくのが見えました。
私は急いで「ここで降りちゃダメです!」と言いましたが、言う前に扉は閉まり電車は発車してしまいました。
こんなところです。
この2人がどうなったかはわかりません。
私は私自身だと思ってます
時間が戻ったのですから、あの電車から降りたのは過去の私ではないかな…と