暑くなってきたから書くわ
大して怖くはないと思う
東北大地震の4ヶ月後なんだけど、仕事で七ヶ浜ってところに行ったんだ。
皆んなで、海岸に行ってみようってなってビーチ方面に歩いて行った。
道中は悲惨な光景でした。家は殆ど無くなってたしビーチはコンテナが沢山。
被災した方には申し訳ないがその光景だけで恐かった。
その日は宿に帰りそのまま寝ました。
部屋は4人部屋でテーブルを真ん中にしてそれを囲む形で寝た。
そして夢を見た。
会社の先輩と何故かお寺?の廊下のような場所を歩いていた。
進行方向左手に胸程の高さの手摺があり、下を覗くと海が見えた。
海には尋常じゃないくらい大きい魚が泳いでいる。錦鯉のような魚だった。色も大きさも違うが何匹も泳いでいる。
綺麗な光景だったのでつい見とれていると、突然津波が押し寄せ魚はきりもみ状態になり流されてしまった。
一際目立っていた赤白の魚は、柵?水門?のような鉄格子に挟まれ死んでしまった。
呆気に取られていると、一緒に歩いていた先輩は随分先に行ってしまっていた。
慌て「先輩待って下さい!」と小走りしようとしたら、後ろから右手を掴まれた。
振り返ると、見知らぬ女性が、霧のようなモヤから身体を半分出した状態で手を握っていた。
するとその女性が呟いた。
「私死んじゃった。」
と一言。
怖くはなかった。
何故なら彼女の表情は、困ったような、悲しげのある笑顔だったからだ。
そしてすぐに目が覚めた。
右手には、確かに握られた感触がある。
俺は思わず「うっわぁ~」と声を出した。
周りの人は寝ている。怖くなり寝る事にした。
それから程なくして金縛りになった。
恐怖で心臓はバクバクした。だが脳筋馬鹿のおれは、パワーでなんとか金縛りを振り解いたw
息を切らして恐怖を抑えまた寝ようとした。
すると、無理やり振り解いたことに腹を立てたのか、また金縛りw
おれも負けじとパワーで解いたw
一度に2度も振り解くと体力の消耗ははげしかった。「マジかよ」と呟きながら心を落ち着かせ、また寝る俺。
しかし3度目は確実に来たw
「もう勘弁してよぉ~w」と流石に笑ったw
なんとかまた振り解くと、諦めたのか次はもうなかった。
俺の体験はここまで。
今だに彼女の表情は忘れられない。
何より何故俺にあんなことを言ったのかもきになる。
被災した方の中には今だに見つかってない方も大勢いるので、見つけて欲しかったのかもしれませんね。
夢の内容も謎が多いですが、覚えている限りを書きました。
被災して亡くなった方々には心からご冥府お祈り申し上げます。
長くなりましたが終わります。
ありがとうございました。