28: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/06/26(水) 12:00:38.72
彼女と同棲して数ヶ月経つんだけど、時々ベランダに何か居るのに気付いた。
それは大抵ベランダの隅っこで、手摺から頭だけ乗り出して、隣の部屋を覗くような体勢をしている。
だから顔を見た事はないし、何と呼んでいいか分からないのだが、『あいつ』としておくか。仮に。
『あいつ』を最初見たときはさすがに驚いたけど、彼女がナントカ算術?で高名な占い師のところで
「貴女の家には座敷童がいるから、良い事があったらベランダに水を一杯置きなさい」と言われてたし
多分この事かな?と思って不思議と怖い思いはしていなかった。
ちなみに彼女とそういう話は一切しないけど『あいつ』のことは多分見えてないんだと思う。
この前、彼女がベランダで洗濯物干してる時に、凄い悲鳴が聞こえてベランダに飛び出したら、
彼女が「隣の人が頭出してこっち覗いてたんだけど、悲鳴上げて逃げてった。」と。
あとで「私、そんなにグロかったのかな」とか言って凹んでたけど、
うちのベランダ隣から覗いたりなんかしたら、『あいつ』とバッチリ目が合うじゃねーかよ・・・
人があんな悲鳴上げるなんて、『あいつ』、どんな顔してんだ?
ちなみに、隣の覗き野郎はすぐに引っ越したので、ベランダに水を一杯供えておいた。
おわり