昨日の夢です。 場所は小学校の校舎
懐かしい気持ちいっぱいで中を散策していると、
急にチャイムの音が聞こえました。
キーンコーン カーンコーン
ふと廊下の左側にある窓ガラスに映る自分を見てみると、
女の子を肩車している。重さというか肩車をしている感じさえしない
その女の子は黄色い帽子を目深くかぶって、赤いスカートをはいている。
私はまったく恐怖心を感じずそのまま歩く。
歩くたびに窓ガラスに映る女の子が、まるでパラパラ漫画を見るように
上体を動かしていく。どんどん揺れるスピードがはやくなって高速で頭が
ぶれていく。頭がとれるんじゃなかろうかってくらいにブンブン、ブンブンと。
さすがに気持ち悪くなってきて、来た道を戻ろうと、振り返ろうとしたら
両頬をガシっと両手でつかまれ顔を動かす事ができない。
焦りだす私を尻目に ピンポンパンポーン 校内アナウンスが流れた
「次は何町に住むAさん(私の名前)に決まりました。おめでとうございます。
Aさんの頭がなくなるまでもう少しの辛抱ですよ。」
もう訳が分からず私は廊下を進みます。
右手にある教室に明かりがついているので中を覗き見ると子供たちが
楽しそうに大人たちの手足を切り落としているところでした。
のこぎりを引く女の子。ナイフを突き刺し、千切りとろうと悪戦苦闘する
男の子。私は声を出さないよう吐き気を我慢し走り出しました。
「Aさんの足がなくなりました。」 アナウンスが流れます。
と同時に目の前が明るくなり私は教室の中にいました。
「次はこれだね。」
男の子が呟き私の足にのこぎりをあてます。
もう無我夢中で男の子を突き飛ばした私は教室を飛び出しました。
その途中に、いくつか教室があったのですが見る余裕もなく、
出口であろうと思われる運動場へでる扉を探しました。
必死に走っている途中廊下の窓ガラスに映る私の頭の上には女の子が
楽しそうに頭を振り続けています。
「Aさん Aさん 何何町に住むAさん。今は図工の時間ですよ。」
アナウンスが流れました。 必死走る私の10m先に扉が見えます。
片方の扉が開きかけ、外の明かりがみえました。
たすかったぁ 安堵感がこみ上げ私は扉を開けました。
頭頭頭頭頭 子供子供子供子供子供 頭と子供
女の子が大事そうに男の頭を抱きかかえています。
もう一人の子は地面においた頭の上に逆さまになって倒立しています。
おでことおでこをくっつけている男の子もいます。
キーンコーン カーンコーン チャイムが鳴り響きます。
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
一斉に子供たちが頭を食べ始めました。
両肩に重さを感じた途端、頭をすごい力でつかまれました。
食われるっ!瞬間的に私は両手で振りほどきました。
両手をばたつかせ、どこをどう走ったのか覚えていません。
気がつくとベッドの上でした。上体を起こし薄暗い部屋を見渡した後、
携帯を見ると朝の5時14分でした。
「こわかったぁ」安堵のため息と共に呟きました。
「手足は邪魔ッ」女の子の声がはっきりと聞こえました。