今年の夏に亡くなった僕のじーさんの話だ。
僕のじーさんは、102歳で大往生した。
102と言っても足腰はしっかりと立っているほうだし、タバコは終ぞやめなかった。
今年の八月辺りには庭先で、わかばをもくもくやりながら、剪定などしていたのを覚えている。
最後まで惚ける事無く
去年の甲子園の内容をサクッと言って今年を評していた事などに特に驚かされた。
うちは所謂庄屋の家系で、本家の血筋だった。
多子であったが、次男が財産を継ぐと言う取り決めで、別段揉め事のない
のんびりとした一族だったようだ。
することになった。
経緯を尋ねると、あのじーさんが危篤らしいと来た。
つい、一ヶ月と少し程前まではぴんぴんしていたのに何事か。
病院に着くまで全く信じがたかった。
着くまでは。
つい、この間まで、ついに羽生にも落ち目が来たか、だのと管巻いていたのに
人かと思えない程にやせていた。
僕を見るなり、目を見開いて叫びだした。
「嫌だ、嫌だ、嫌だ!!行きたくない!!!俺は行きたくないぞ!
いや、絶対に行かないぞ!!!いいか、○!お前に話したことは!
いいか!もう忘れろ!もう忘れろ!!俺は!絶対に行かないぞ!!」
骨と皮ばかりの老人が泡を飛ばしながら、僕にすがりそんなことを怒鳴られた。
僕はなんだかくらくらとしてきて、その場ではいてしまった。
なぜだか、
目の前が暗転して、温い暗闇になった。
じーさんが繋がれている。
周りは真っ暗で、自分が盲になったような暗さだ。
僕は近いような、遠いような距離からぼんやりとじーさんを眺めている。
何か、こっちに向かって叫んでいる。
聞こえない。
なんて?
僕はベットの中で目を覚ました。
「大丈夫?急に倒れたから皆心配したんだよ。」
急にったっていきなりあんなにされたら、誰だって驚くだろう。
と母に反論すると、
きょとん、とした顔で。
「あんた、焼香中に倒れたんだよ。何言ってんの?」
といわれた。
ちなみに、じーさんは僕が、東京を出るあたりにはなくなっていたそうだ。
以上です。
この出来事の直後からは今まで、見えなかったような。
些細な物、今まで見えていた物の輪郭がはっきりと見えるようになりました。
正直に言って、こんな遊びで語るような場所に書き込むべきではない話であるとおもいます。
しかし、なぜだか、書かなければ行けないかと思い話した次第です。
スレ汚しになったかもしれませんが、読んでくれたかた、ありがとうございます。
それでは
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