多分人並み以上に経験してきているんじゃないかと思う、それは兎も角として、
恐らく、自分がそういう事によく遭遇してしまう様になった切っ掛けの話。
たまには書き込みしてみようと思う、至らない点、判りにくい点があったらすみません。
今まで心霊体験と巷で呼ばれる様な事っていうのは、
多分人並み以上に経験してきているんじゃないかと思う、それは兎も角として、
恐らく、自分がそういう事によく遭遇してしまう様になった切っ掛けの話。
高校時代の友達で、Mという奴が居た。
始めて教室で見かけた時、余りにも自分とタイプが逆過ぎて、
お互いの第一印象は、「コイツとは友達になれない」、だったというのに、気付けば常に一緒に居た。
仲良くなるに連れ、互いの家に泊まったり、誕生日は何時だという話が出たりし始める。
その時に驚いた事があった。
まず、母親の誕生日がぴったり10年違いで同じ日だという事、
「これで自分達の誕生日も一緒だったらちょっと恐いね」そう言った後に、お互いの誕生日を言うと、
Mが一日先に生まれ、自分はその後を追う様に一日遅れで生まれていた。
(Mが三日なら自分は四日生まれという事です)
が、しかし、自分は難産だった為、一日遅れの日付になってしまっただけで、予定日はMと同じ日だったそうな。
物凄く驚いたが、それと同時に少し薄ら寒くなったのを覚えている。
その当時、親達にまで「アンタ達は双子みたいだよね」そう言われていたからだ。
性格も服の趣味も聞く音楽も真逆なのに、お互いに何故か一緒に居なくてはという思いに駆られていた。
自分には霊感っていうのが、当初「あぁ、何と無くここは嫌だな、何か居るな」位なもんで、
声が聞こえたり、見えたり、触られたり、とかいうのは無かったのですが、
そのMがバッチリ見えちゃう、聞こえちゃう、話せちゃう、みたいな子だった訳です。
とは言っても、当時自分が見えないモノは信用しない、という感じで、
幽霊には懐疑的な態度を示していた訳です。
けど、ハッキリ見ちゃったのですよね、Mのうちで。
「ベランダが通り道なんだ」そう言うMのベランダからは確かに足音なんかはしてましたが、
正直気には余りしてなかったのです。
けど、そこで始めてハッキリ見てしまった訳です。
見えたものは青白い、何ていうか白いこんにゃくがあるじゃないですか、あんな色合いの足首から下。
それがまぁ、ペタペタ歩いてて思わず( ゚д゚ )・・・・になりました、
そして、そんな事が続く内に自分まで見えるようになったと、霊感はうつるって本当みたいです。
さて、そうなってしまい数ヶ月、大して恐い思いはしていませんでした。
が、ある晩の夏祭りの後、片付けも終わった近所の神社の境内で、
ちょっと悪ぶった先輩達や、そのカップルグループと一緒に深夜ダラダラしていました。
勿論、Mも居た。
皆好き勝手にウロウロしながら祭りの後の空気を楽しんで、涼んでいたのですが、
時間はそろそろ深夜の一時二時をカウントし始めていた。
じゃんけんに負けちゃって、先輩達がジュースを買いに行くとコンビニに行ってる間、
一人ぼっちで境内で荷物番をしていました。
携帯を弄りながら待っていると、耳元で「ふぅー・・・ふぅー・・・」という息の音がする。
誰か戻ってきたのかな、なんて一瞬思うけど、この境内に入るには石の柵を乗り越えるか、
入り口をくぐるしかない、入り口は自分の目の前で誰も居ない、石の柵は思っているより高くて、
幾らなんでも無理なのは判ってる、じゃあ、これはなんだ。
そう気付いた時、背筋が凍った、妙に冷たい、異質な気配がして一人でガクブル。
正直逃げたいていうか逃げたいマジで!と思うけど荷物が・・・・!!!とかいう中、Mに助けてメールを飛ばすと、
「待ってろ、すぐ帰る」という返事に少し安心するも、耳元の息遣いはいつの間にか声に。
ていうか、何か増えてるって、これ。
「ふぅー・・・うぅ・・・うぅぅ・・・あぁー・・・あぁあぁ・・・ふぅー・・・」(男)
「うっうっうっ・・・・うぅ・・・あぁー・・・うっうっうっ」(女)
正に硬直、後ろなんて振り向いてたまるか、そう思ってガクブルする事数分、
鬼の形相で境内に駆け込んで自分に近付いてくるM、お前が今一番こえー!!!!
そう思った瞬間、自分の肩をガッシリ掴み、肩の後ろ辺りをぶちキレた顔で睨みつけ、
何事ですか、そう思う自分が振り向こうとした瞬間怒鳴られた。
「振り向くな!」そのままガクブルし続けて何分かすると、声と気配が消える。
怒った様な顔で隣に座ったMに何が居たのか話を聞こうとするが、答えてくれなかった。
その後、先輩達が戻ってきて、少々はしゃぎながら、肝試しをしようかなんて話になる。
肝試しと言っても、本殿の周りを一周してその間に誰かが一度脅かすという、他愛も無いもので、
適当に二人ずつ回り始める、途中ワァとかキャアとかいう声が聞こえる中、Mはまだ怒った様な顔をしてた。
帰りたい気持ちも山々だが、これが終われば解散という話で、仕方なしに乗る、
Mと二人で本殿の周りを回る、が、誰も脅かして来ない、忘れたのかな、なんて思いながら、
もう回り終わるそう思った時、自分の右側の本殿の中を隠している障子に穴が開いてる事に気付いた。
「穴開いてるよ、この障子直せよなぁw」なんてMに言いながら指を指したら、Mがやっと笑って、
二人して中をちょっと覗き込んだ時、二人して固まった。
「この時間、誰か中に居るもん?」
「いや、居ないだろなぁ、こんな仕込みできないだろしなぁ」
「じゃ、アレ何だべ、ていうか、顔が・・・・」
「髑髏だねぇ」
「だねぇ、てか全身真っ白だねぇ」
人間余りに驚きすぎると普通になる様だ。
本殿の中、丁度仏像の前辺りだろう、ちょっと俯いた、白いワンピース、白い腕、白い足、白い長い髪、白い・・・髑髏の顔。
こんな女の人が立っていた。
うわぁ、うわぁ、うわぁ、逃げたい逃げたい逃げたいよ、そう思うものの、動かない目線。
二人して大硬直、ぽつりMが言う「気付かれた」、ヤバイヤバイヤバイマジヤバイってうわー!
という心の警笛の中、ゆっくり俯いてた顔が上がって、ゆっくりこちらを向いた。
ああやっぱり骸骨顔が、顔だけ、虚ろな黒い目の穴がこっちを見ている、じっと見ている、
目が無いのに物凄く見られてるのだけ判った、そして。
笑った。
こっちにゆっくりやってくる。
ヒッという互いの悲鳴でやっと体が動く様になって、先輩への挨拶もそこそこに、家に逃げ帰った。
仕方ないから、下らない話をしながら自分の部屋で朝になるのを待っていたんだが、
何で幽霊は窓を叩くのが好きなんだろうか?
もうすぐ夜も明けるという時間になって、ダンダンダンダンダン!!!という窓を叩く音、
自分の部屋は二階で、その窓はよじ登る所もない場所。
そんな人外アピールは要らないと思いながらも見ると、やっぱり無数の手形。
部屋の中に「うふふふふふふ」という女の笑い声、と、次第に混じる男の笑い声。
二人して何だかもう、オンパレード過ぎて恐いを通り越して一瞬「(;'A`)」「('A`;)」という顔になる。
まぁ、それでも、夜が明けるにつれて静かになって、風呂に入って寝ようかって事になった。
Mに先に風呂にいっていいよと言い、漏れは漫画を読もうかと思った、が、
とは言ってもやっぱり一人にされると多少恐くて、自分は先にベッドでタオルケットを装備していた。
そしたら一人になったのを狙っていたのかなんなのか。
男の声、しかも境内で聞いたのとおんなじ声、わぁ!来たのかよ!と思いながらタオルケットを被り、
腕でと足で突っ張らせてタオルケットを突っ張らせて、ガードして、ガクガクブルブルしていると、顔の真上に顔の気配。
「ふぅーふぅー・・・・うぅううぅうぅぅうぅう」
何だよ何がしたいんだよ!ていうかごめんなさい!うわぁ顔の形にタオルケットがあぁぁうわぁぁ!!
とかパニくりながら、声には出さないで、Mを呼んでいた。
『助けて!助けて!M助けて!マジ助けて本気で助けてM!!!これ無理無理ですマジ無理です!』
そう思った瞬間、ドアがバーンと開いて「呼んだか?!」と泡つけたまま部屋に駆け込んできたM。
それに自分もびっくりで「いや、声では呼んでない」とか言うとMは意味が判らんという顔をしていた。
「( ゚д゚ )いや声は出してないっていうか、頭で呼んだ、タオルケット被ってたら何かあーあーうーうー・・・
てかそもそも耳元で聞こえる訳無いじゃんよ、上にいんだもの・・・」
「あ、そうか( ゚д゚ )あれ?」「うん( ゚д゚ )・・・あれ?」
何つか、前々からちょっとあったんだよな、呼んだつもりも無いのに呼んだ?とか。
確かに呼ぼうと思ってたけど、みたいなのは。
とは言え何かもうびっくりを通り越してビビった、何より一番ビビった。
で、まぁ、お互い?マーク浮かべながら、Mに話を聞くと。
やっぱり境内の耳元でうーだのあーだの言ってた奴で、どうやら交通事故かなんかで亡くなったとかで、
「痛い」だのああだの訴えてたそうだが、「ビビらしてどうすんだゴルァ」的にMに睨まれ・・・、
申し訳ないと思ったのか何なのかは知らんが、自分の部屋にまで来て何を訴えてたかというと。
「恐がらせてごめんなさい」
だったそうだ・・・・うん、謝り方が大変恐いから、謝んないで良かったですよ。
まぁ、こんな事もありつつ寝て、夢にあの白い骸骨女が出てきたりもした。
自分の頭の横に、胎児の幽霊が居て泣いてたりもした、
それにビビったりもした、翌日二人して右半身と左半身がそれぞれ動かなくなって、怒ったりもした。
結局、何が言いたいかってぇと。
夜の境内は危険、そんで、一番人間をびっくりさせるのは人間だって事。
そして、これ以降、自分はメキメキを幽霊とやらを見る様になった。
ついでにこれの所為で、今の自分に生まれる前の魂みたいのを少し信じたかもしれない、
双子ってそういうのあるって言うから、まさかねなんて思いながらも、ちょっと。
でも、まぁ、散々引っ張った結果、何が一番恐かったって、
声に出してない自分の声を聞き取ったMが一番恐かったw
さっきファミレスのトイレ行ったらさwwwwwwwwwwwwww
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