ある時、私はとあるキリスト教系の女性霊能者の先生がいらっしゃることを知り、その方の元を訪れました。
その女性霊能者の先生は、十字架とメダイをつけておりました。そして、先生は過去世を視る事が得意でしたので、私の過去世を視てもらいました。その先生によると、私はイタリアで魔女狩りにあい、火あぶりにされたそうです。そのような理不尽な仕打ちを受けたために、転生後、様々な悪事をはたらいたそうです。
私の今生の人生が辛いのは、過去世で様々な悪事をはたらき、その報いの結果として、今生にマイナスが返ってきているからだと先生が、教えてくださいました。その女性霊能者の先生は、私は、過去世に黒魔術で人を殺したり、海賊として悪事をはたらいたりしていた、という話をしてくださいました。
この時過去世の自分と今の自分は全く無関係なのに、と少し悔しい気持ちになったことを、今でもよく覚えております。
女性霊能者の先生に場所を教えてもらい、初めて都心にある大きなその教会を訪れました。
教会の建物の中に入ると、とても大きな十字架が祀ってありました。そして、その大きな十字架からは、何ともいえぬ神聖で強い波動が出ており、その波動は、広い教会の中全体に満ちておりました。強くて神聖なる波動を感じた時、私の心が不思議な気持ちで満たされました。そこの大きな教会は、聖なる波動が建物の中全体に満ちている不思議なパワースポットだったのです。
マリア様の像も教会の中と外に、祀ってありました。その時に感受性の鋭い私は、2人のマリア様からも、神聖な強い波動が出ているのを感じることができました。その時に、波動というものを感じられる自分自身に驚いたことを、今でもよく覚えております。
都心の大きな教会で聖なる波動を浴びてから数日後、女性霊能者の先生の紹介で、その方のお師匠様のような存在である男性霊能者の先生と会う事になりました。
その男性霊能者の先生は、少し厳しい事をおっしゃる方でした。ですが、その厳しさは的を射ていましたので、私は素直に聞き入れることができました。
その方の霊視によると、私は過去世において、厳重なクリスチャンで「主の苦しみを私にください!」と、強く宣言してしまったそうです。以前過去世での悪行を女性霊能者の先生に指摘されましたが、そうしたキリスト教独自の宣言を過去世においてしてしまった事も、私の人生が辛い原因だという事を教えてくださいました。
また、その男性霊能者の先生は、私の目の前で、とても不思議な、魔法のような事を行ってくださったのです。
その時私は、十字架が描かれた小さなペンダントをつけていたのですが、そのペンダントを先生が手に取り、それを、マリア様とご縁が繋がるようなエネルギーに変えてくださったのです。
私からは、先生がただただそのペンダントに触れているようにしか見えませんでした。何はともあれ、マリア様と繋がるエネルギーにペンダントの波動を変えてしまうというそうした事は、魔法のようで、ものすごい神業のように神々しく思えました。
鑑定終了後、私はその男性霊能者の先生に言われた通り、以前行った都心の大きな教会へ足を運びました。
私は、先生に言われた通り、教会の建物の中に祀られている聖母マリア様の像に向かって、「私自身をお戻し下さい」と心の中で言いました。
すると、フワッとした柔らかくて暖かいエネルギーが私へ覆いかぶさるように入ってきたのです。その瞬間、私自身の魂に、私にも分からないプラスの「何か」が起こっているのを確かに感じ取りました。
ただ、その瞬間に何が起こったのか、なぜ、男性霊能者の先生が、そのような事をマリア様へ向けて言うようにアドバイスくださったのかは、未だに分からないままです。
そして、私はその宣言をしてから、「マリア様と縁をつなぐエネルギー」にしてもらったペンダントをお守りとして、ずっとつけておりました。
すると時々、とても優しい穏やかな波動を感じ、それがマリア様の波動だということが、私には分かっていました。私は常にマリア様に見守られている安心感に包まれていました。
それからは、私の人生が、少しずつ良い方に向けて動き出している事を、確かに感じ取っておりました。
二人の霊能者の先生に出会った時、本当に不思議な能力を持つ方がこの世に確かにいらっしゃるものなんだと、不思議な気持ちでおりました。