子供の直感ってあるよね?そんな話をひとつ投下。
住んでたアパートから70㎞ぐらい離れた所に嫁の親の実家がある。
週末は家族3人(自分、嫁、娘:当時2才)でほぼ毎週実家に
泊まりに行ってた。
早く出発できれば下道、遅くなったら高速を使ってた。
仕事を終えてから準備しての出発。早めに仕事は切り上げる
んだけど、やっぱり遅くなる時のほうが多い。
その日も夜8:30を過ぎていた。子供はもう寝る時間。
ま、金がかかるけど高速を使っていくことにする。
嫁「○○(娘の名前)~。もうすぐおばあちゃんにあえるねー」
娘「うーん」
俺「つくまで寝て行っていいぞ。高速で、すごいスピードで
行くからなー。あっという間だぞー」
娘「うーん。○○ねー。びゅーんってはしって、あっというまに
おばあちゃんのおうちにつくんだー。
おばあちゃん、めっちゃよろこぶねー」
まあ、たわいもないこと言いながらインターに乗ったんだわ。
と、突然娘が騒ぎ出した。
娘「はしるのやだ!すごいスピードやだ!」
ちなみにまだ合流もしていない。80キロにもなっていない
ぐらいだ。
211続きです
嫁「スピード出てないよ、パパ、ゆっくり走ってくれてるよ」
嫁が懸命にあやす。でも娘は全くいうことをきかない。
仕方がない。俺は高速を80キロ、嫁はチャイルドシートから
娘を降ろして抱っこしながら走るという
完璧に違反を取られる走り方で進んだ。
その間にも娘は泣き叫んでいる。
娘「はしるのやだ!すごいスピード、やだ!」
俺は(まずい言い方したかな?)とおもいつつ、とりあえず
サービスエリアでいったん車を止めることにした。
俺「もうすぐ休憩所だからな。ジュース飲むか?
それともアイスクリームにする?」
嫁「わー、やった。パパ、車とめてくれるって、アイスクリーム
買ってくれるって」
娘「きゅうけい、やだ!くるまとめるの、やだ!」
もうらちが明かない、とりあえずサービスエリアで休憩して、
できれば寝るまであやすかな。ああ、今夜は長くなりそうだ。
そう思いながらサービスエリアに入る。
俺は絶句した。
サービスエリアの進入路から駐車場に入るところが、
火の海だった。
車がひっくり返っている。レスキューの隊員だろうか?
オレンジの消防服っていうのか?を着た男たちが走り回っている。
隊長らしいのが大声で指示を出している。ホースをもつもの、
担架をおすもの・・・。
インターを進入禁止するのも間に合わなかったのだろう。
とりあえずのコーンを並べるもの、交通整理を始めた男もいた。
ほんの数分前にここで大事故が起きたのだ。
休憩どころの話ではない。交通整理の誘導にしたがい、
俺はそそくさとインターを出た。
娘はそれからしばらくして寝ていった。
今でもあれが何なのかはわからない。眠りたい子供が
寝入りばなにぐずった。そういえばそうだろう。
しかし・・繰り返すがほぼ毎週似たような感じで高速を
使っていたのだ。あんなことは初めてだった。
俺の身に起きた(自分にとっては)洒落コワです。
皆さんも夜の運転は慎重に。