携帯で長文はキツイんでちょいと長い話を一つ
オイラの祖父は宮司やってて除霊後に浄霊もしてた人なんだけど、
オイラにゃ全く霊感が無い。
そんな訳でオイラの彼女の話
彼女の母方は霊感があり、彼女も受け継いでいるようである。
彼女は実家住まいのため、いつも彼女の方が、オイラの所に車で来ているのだが
(オイラは一人暮らし)
ある日、遅くなって帰ることになった(2時前)。
彼女は帰る途中にある寂れた神社と峠が普段から怖いといっており、
なるべく遅くならない様に気を付けていたが、オイラの我儘に付き合って遅くなってしまった。
(オイラは個人的に少々キレ気味だった彼女が怖かった)
彼女が帰ってから20分程経つといきなり彼女からの電話。
普段は、メールだけのやりとりなんで珍しいなと思いつつ出てみると、
パニクった声が携帯の向こうからしてきた。
彼女「○○○(←オイラ)どうしよう!前に気味が悪いって言ってた神社にお婆サンがいよう。」
とのコト。
オイラは、カーステレオが聞こえてたんで道交法違反じゃんと内心ツッコミを入れていたが
彼女が「夜の2時過ぎにお婆サン一人で神社の前にいると思う!?
しかも白い着物着てたけど、アレって葬式の時に着るヤツじゃない!?」
オイラは死に装束?ヤバイ!と思いつつ、無視をすれば良いのでは?と聴くと
彼女が「神社の前で白いモノが見えたから、何だろうと思って見てたら、
お婆サンと目が合ってしまった・・・
その瞬間にお婆サンは、ニタリと口元に厭な感じのする笑みを浮かべた。
確認の意味でバックミラーを見るといなくなってたから幽霊だぁ。」と、力なく言ってきた。
電話越しにハッキリわかる声の震えと半泣き状態だった。
しかし、普段見えてる人間が何で怖がってるのかと聞くと、覚えられた気がするとのコト。
しょうがないので、帰り着いて寝るまで通話をしていて、お互いにオヤスミを言って寝る直前、少しの間を置き
彼女の「ギャーーーーー!!」と言う悲鳴の後、電話が切れた。
ただ事ではないと思い、何度も電話しのだが結局繋がらず、
次の日には仕事があるため、オイラは薄情にも寝てしまった。
翌日の夕方、彼女から電話があり、昨日の夜の続きを教えてくれた。
彼女、「昨日は遅く迄付き合ってくれてアリガトウ。それといきなり大声出してゴメンね。
寝ろうとして、携帯切ろうと携帯を顔の前にやったら、
携帯の明かりでさっきのお婆サンが真横に立っているのに気付いたのよ・・・。
それでパニクってあの悲鳴・・・、その後、家族みんなが起きてきて、事情を話したら
以前、とり憑かれてお祓いした時に貰った祝詞をあげ、粗塩を撒いたら納まった。」と
言ってた。
オイラは大変だったなぁ、と思ってると彼女が、「お婆サンが携帯の明かりに照らされた時に
黒く濁った瞳で見つめながら、息遣いが聞こえる程顔を近付けて、
ニヤーッっと笑いながら「見つけたぞ、ヒヒヒッ・・・」と言い残し、すーっと消えていくのを見て、
恐怖で全身の血が凍り付くかと思った・・・。」と言っていた。