460: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/06/14 06:16
6月下旬のある夕刻、津市の中河原海岸を散策した。梅雨の晴れ間の
さわやかな風がわたり、干潮なのだろう、波打ち際は100mほどの
彼方に引いていて、姿を現した干潟に水鳥たちが群れている。
さわやかな風がわたり、干潮なのだろう、波打ち際は100mほどの
彼方に引いていて、姿を現した干潟に水鳥たちが群れている。
引用元: ・ 洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?part41
460: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/06/14 06:16
>>432 コピペです
中河原海岸の怪 1
6月下旬のある夕刻、津市の中河原海岸を散策した。梅雨の晴れ間の
さわやかな風がわたり、干潮なのだろう、波打ち際は100mほどの
彼方に引いていて、姿を現した干潟に水鳥たちが群れている。
今、のどかな光景が広がるその辺り一帯で、昭和30年7月28日、
市立橋北中学の女子生徒が水泳の授業を行っていたところ、大惨事が
起こったことをご記憶の方も多くみえることだろう。
その様子を伝える文章を、以下に引用する。「静かだった海を突然
大波が襲った。生徒達は次々と海底へ引きずられてゆき、36名が死
亡、生存者は9名という悲惨な事故となってしまった。この日は天候
も良く、遠浅のこの海岸では子供でも足がつくはずだった。地元の人
は「澪(ミオ)に違いない」と言った。澪とは、遠浅の海岸に大きな
川が流れ込むことによってできるすり鉢型のくぼみのことで、川の流
れと波がぶつかって、「タイナミ」と呼ばれる津波が発生することが
あるのだ。
ところが、生存者の一人である中西弘子さんは、津波ではない恐ろし
い体験をその時していた。助けを呼ぼうと海岸の方へと急ぐ弘子さん
の足にその時、何かがからみついた。確かにそれは人の手で、その手
が弘子さんを水中に引き込もうとしたというのである。
昭和20年7月、日本は第二次世界大戦の真っただ中で、アメリカ軍
の空襲は津市にも被害を与え、250人の市民が焼死した。火葬しき
れなかった遺体は7月28日、海岸に埋められたという。生徒達の事
故があった日と、空襲で犠牲となった人々が埋められた日は、奇妙に
一致する。弘子さんや他の人が見たあの防空頭巾の人々は、その犠牲
者たちの霊なのであろうか。現在この海岸は、遊泳禁止となっている
。」
中河原海岸の怪 1
6月下旬のある夕刻、津市の中河原海岸を散策した。梅雨の晴れ間の
さわやかな風がわたり、干潮なのだろう、波打ち際は100mほどの
彼方に引いていて、姿を現した干潟に水鳥たちが群れている。
今、のどかな光景が広がるその辺り一帯で、昭和30年7月28日、
市立橋北中学の女子生徒が水泳の授業を行っていたところ、大惨事が
起こったことをご記憶の方も多くみえることだろう。
その様子を伝える文章を、以下に引用する。「静かだった海を突然
大波が襲った。生徒達は次々と海底へ引きずられてゆき、36名が死
亡、生存者は9名という悲惨な事故となってしまった。この日は天候
も良く、遠浅のこの海岸では子供でも足がつくはずだった。地元の人
は「澪(ミオ)に違いない」と言った。澪とは、遠浅の海岸に大きな
川が流れ込むことによってできるすり鉢型のくぼみのことで、川の流
れと波がぶつかって、「タイナミ」と呼ばれる津波が発生することが
あるのだ。
ところが、生存者の一人である中西弘子さんは、津波ではない恐ろし
い体験をその時していた。助けを呼ぼうと海岸の方へと急ぐ弘子さん
の足にその時、何かがからみついた。確かにそれは人の手で、その手
が弘子さんを水中に引き込もうとしたというのである。
昭和20年7月、日本は第二次世界大戦の真っただ中で、アメリカ軍
の空襲は津市にも被害を与え、250人の市民が焼死した。火葬しき
れなかった遺体は7月28日、海岸に埋められたという。生徒達の事
故があった日と、空襲で犠牲となった人々が埋められた日は、奇妙に
一致する。弘子さんや他の人が見たあの防空頭巾の人々は、その犠牲
者たちの霊なのであろうか。現在この海岸は、遊泳禁止となっている
。」
461: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/06/14 06:19
コピペの続き
中河原海岸の怪 2
その惨事のことも知りつつ、目の前の水鳥が遊ぶ光景に誘われて、
ズボンの裾を膝の上まで折り曲げ、干潟を渡り波打ち際まで行こうと
した私は、突然、砂地の中へ両足をめり込ませた。膝を越えて腰近く
までぬかるんだ砂の中に吸い込まれるようにはまり込んで、、踏ん張
りようもなく沈んでいく。あわてて両の手を届く限り伸ばして体を支
え、ゆっくりと片方ずつの足を引き抜き、潟の上に這い上がった。
少し落ち着いて干潟の様子を見てみると、砂地の上を川のように海
水が溝状に溜まっている部分があり、その部分の砂地はトロトロで、
手を突っ込んでみるとズブズブと入っていく。干潟になっているとき
だったから、手をついて足を抜くこともできたし、その様子を見るこ
ともできたけれども、潮が差して海水に覆われた状態で足を取られた
ら、手をつくことも、足を抜くこともできなかっただろう。
今日も干潟は穏やかで、水鳥たちが群舞する光景はのどかである。
砂地の中に1人の人間が消えたとしても、全ては波が洗い流して、あ
とはまたいつもと変わらない光景が繰り返されたことだろう。