今日自宅に戻ってきたので書きます。
洒落怖まとめを思わず2時間以上読んでしまい、さすがにシャワー浴びて寝ようとしていました。
浴室に入った瞬間からちょっと嫌な感覚はあったのですが、怖い話をたくさん読んだせいだと思い
無視して顔を洗い、頭を洗い、体を洗い、タオルで体を拭いていたら、やはり嫌な感覚がします。
しかもさっきより明らかに嫌な感覚は近づいていて、視線すら感じるようになっていました。
さすがに怖くなった私は急いで体を拭き脱衣所に戻ろうとしたのですが、その時、排水溝から
変な音がしているのに気づいたんです。
「カ・・カリリ・・・カリ・・・カココココ・・・」と、まるで排水パイプを尖った硬いものか刃物ででも引っかき、
削り取ってでもいるような音がだんだん大きくなってきます。
ネズミだろうと自分を納得させはしたものの、怖い、気持ち悪いには違いありません。
急いで脱衣所に戻り、すりガラスのドアを後ろ手で閉めました。
振り返って浴室の電気を消した瞬間、「ガリリリリッ!ゴボッ!」と言う一際大きい音がして、思わず
1歩後ずさると、今度はすりガラスのドアに「ビタビタビタビタ!」と何かがぶつかってきました。
膝下くらいの位置に、黒ともグレーとも形容できない(浴室内が真っ暗なので良く分からない)色の
小さな手形が10個以上付いているのを見て、「これは絶対にヤバイ!」と思った私は、あわてて
一度は洗濯機に突っ込んだワンピースを掴み、かぶりながら家を飛び出し、鍵をかけました。
鍵をかけるときに、浴室のすりガラスを爪で引っかくような音が聞こえていたような気がします。
髪はびしょ濡れ、真っ裸の上に薄いワンピース一枚では人通りの多い場所に出るわけにも行かず、
かと言って人の居ないところも怖いので、コンビニの駐車場の端っこからケータイで親に電話して
迎えに来てもらいました。
続きます
ケータイと財布の入ったバッグは持って来ていましたし、家の戸締りもしたし、服装と家の電気を
つけっ放しだった以外は、結構冷静に行動できたと思います。
父は「俺が確認してきてやる」と言ってくれたんですが、「絶対にヤバイから絶対ダメ!」と止めて
実家へ行きました。
普段なら私の制止なんか無視して自分の思ったとおりの事をする父も、私の真剣な表情・話し方と
異様な格好を見て、信用してくれたようでした。
次の日はちょうど日曜でしたので、父は兄を電話で呼び出して私の家を確認に行ってくれました。
兄はビデオカメラを片手に笑いながら「心霊ビデオ撮って来てやるよw」と言っていましたが、
父は真剣で「昼間なら大丈夫だろうけど、念のためお前を呼んだんだぞ」と兄に言っていました。
2時間ほどして帰ってきた兄は、出かける前とは別人のように真剣な顔になっていて、
「お前、あの部屋何が居たんだ?何か居たことは確かだけど・・・」と言っていました。
兄の話によると、浴室の排水溝のフタは外れていて、浴室のすりガラスには子供か小柄な女
性サイズのどす黒い手形が無数に付けられていたそうです。
ただ、何かが居ると言う様子も無く、浴室以外には何も変わったことは無かったようでした。
それから1週間、毎日仕事が終わると兄と父が2人で部屋のチェックに行ってくれたのですが、
何も起こらなかったようです。
引越しも考えていたのですが、この部屋の立地条件も家賃も内装も気に入っていたので、
もう何も起こらないのであればやっぱりここに住みたいと考えるようになりました。
そして、今日。
父母と兄と私で、一晩泊まってみる事になって戻ってきました。
今のところ何も起きる気配はありません。
お風呂も母と二人で、兄と父は一人ずつで入ったのですが、何もおきません。
あれは何だったのか謎ですが、明日の夜からまたここに一人で住む事になりそうです・・・
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