友だちの友だちの話だから信憑性はないんだが、異様に怖くて、ちょっと寝れなくなった話をひとつ。
友だちの友だち(仮にB)は、霊現象否定派でなんでも幻覚、幻聴で済ませる人らしい。
そのBが転職の為、引っ越しをした。
B曰く、金縛りは体が寝ていて頭が起きている状態で意識は半覚醒状態で、耳もとで大音量がするらしい。
大音量は雑音だったり、身近な人の話声だったりするそうだ。
しかし、引っ越ししてから毎晩のように起こり、よく眠れないと友だちは相談を受けた。
日々症状が酷くなってきて、子供が耳もとでなにか騒ぎ立てるまでになった。
それを聞いた友だちは、それは霊現象なんじゃと言ってみたが、絶対にありえないと完全否定。
子供の声は従兄弟たちの声に似てるし、縛り付けられた状態でもがんばればどうにか体の一部は動かせるらしい。
じゃあ、ゆっくり体を休めるしかないね。
と、友だちは言うしかなかった。
しばらくしてBとまた話す機会ができたので、「まだ金縛りにあうのか?」と聞いたところ、Bは「もう治った」と言った。
やっぱり、仕事に慣れてない一時的なものなのかと、友だちもほっとしたのだけどBが治る前の晩、妙な夢を見たと。
Bの見た夢というのが無気味で、5人くらいの子供が出てきてそれぞれ身体の一部を損失した子供らしい。
そのなかで右手のない子供が。
「Bは、面白くない。怖がってくれないと僕は右手をもらえないじゃないか。こうなったらBが僕らのお話をした人のところにいくからね」と。
友だちは自分が恐がりなのを知っていてBが作り話をしていると思ったらしいのだけど、実際あくる日の晩から金縛りが...。
という話をその友だちから聞いたのだけどなんと、俺も金縛りにあうようになった...ちなみに子供の声というのは聞こえないんだけど、妙な圧迫感を感じる。
話を聞いたから俺のところに来たんだろうか。