【ゾッとする話】寝息

あんまり思い出したくないけど何度かあるな。

当時小学生だった俺はもう寝る時間になっていて2階の部屋で布団に入っていたんだ。
でもその日は電気消してもう寝るかって段階なのになぜか寝付けなくて
布団に入ったままボーッと眠くなるのを待っていたんだが、
何か風の音みたいなのがどこからともなく聞こえた気がして、
「ん？なんだ？」と意識を風の音に向けたら自分の1mほど横から聞こえてきてた・・・
で、それは明らかに息をする音でス～～フウゥ・・というのが繰り返し聞こえる・・・
「え？そんな馬鹿な！？」って思わず飛び起きて電気を付けてみる。
でもそこには机があるだけでもちろん誰もいないし変な小動物ももちろんいなかった。
「・・・寝ぼけてる・・わけないけど、今のが気のせい？？」
何とも気持ち悪い気のせいだなと思ってまた電気を消して布団に潜り込む。
するとしばらくしてまた誰かの寝息？が聞こえてくる！！
しかも今度はさっきより近い！？50cmくらい横？そんなばかな！？って
なぜかちょっと冷静になってその音を観察・・・あ、これどう考えても誰かの息だ・・・
その瞬間から身体が動くなって信号を出したみたいに固まっちゃって、
そのまま誰かの呼吸音を真横に感じながら夜明け前まで必死に耐え続けた。

それからっちゅうもの、家族で同時に妙なものが見えたり聞こえたりいろいろ大変だった。
その話を神道のじいちゃんにしたら真っ青になってお札持ってうちにすっ飛んで来た。
そしてお祓いしてくれたらそれ以来ピタッとやんだ。
ちなみに住んでいたとこは以前は墓地だったとずいぶん後になって知りました。